電動式車いす「折り畳み式」の時代へ、編集部注目の2モデル【東京ケアウィーク2020】

電動式車いす「折り畳み式」の時代へ、編集部注目の2モデル【東京ケアウィーク2020】

折り畳むことで、移動にもっと自由を

 介護業界最大級となる、過去最多の600社が出展する商談展「東京ケアウィーク2020」が東京ビッグサイト南展示棟で開催(2020年2月12日~14日)。今回の展示では、”折り畳み式”の電動車いすが何台か出展されていたのでピックアップしたい。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす 都内で福祉用具レンタル・販売・住宅改修を行なう「カシダス」が出展したのが、『ラスレル』という折り畳み式の電動車いす。車いすでは非常に珍しい”空気入り”の大型10インチタイヤ(それも、ドリフト業界でおなじみのKENDA製)を装着したモデルは、背もたれ側からワンアクションでパタンと倒すことで、厚みわずか32cmの薄さまで折り畳める(通常時は全長865×全幅645×高さ910mmのサイズで、折り畳み時は全長1115×全幅645×高さ320mm)という、収納に便利な設計だ。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす バッテリー込みでも本体重量21.6㎏と電動車いすではトップクラスの軽さ。クルマのトランクに積載可能で、耐荷重も115㎏と十分なスペック。使用時は「解除ひも」を引っ張って起こすだけという簡単さ。もちろん歩道での走行も可能だ。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす コントローラーは、操作が簡単なジョイスティック式。モーターは両後輪に独立して搭載しているので、エレベーター内などの狭いところでも転回が可能。速度は5段階調整となり、転倒防止車輪を装備するので坂道での使用も安心できる。

 バッテリーは一航続距離が約13km(充電4時間)となり、価格は29万8000円。トヨタレンタリース新大阪とのコラボで、レンタカーにプラス1000円/日でラスレルを利用できるキャンペーンも展開中とのこと。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす

 そしてもう一台を紹介しよう。こちらはイスラエル発の電動車いす、『Moving Life ATTO(ムービングライフ・アト)』だ。こちらも折り畳みが可能で工程は多いものの、造りの良さが感じられる一台となっており、すでに欧州を中心に1万5000台の実績があるという。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす 車体サイズは全長1200×全幅560×全高890mm(折り畳み時は全長390×全幅420×全高720mm)。バッテリーを外した状態での重量は28.2㎏となり、登坂性能10度、最小回転半径135cm、最高速6km/h、最大耐荷重100kgというスペックになっている。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす 特徴としては、前進だけでなく後進も可能。警音ブザー、充電USBポート、シート下部収納スペース(フック付)を装備し、シート高やハンドル高が調整できるなど、高い利便性や扱いやすさも魅力といえるだろう。他にも、ステッキホルダー、折りたたみ式の肘掛け、シートクッションといったオプションも用意されている。

東京ケアウィーク2020で展示された「カシダス」の『ラスレル』と『Moving Life ATTO』の車いす さらに、折り畳めば”キャリーバッグ”と同様に移動できるのも特筆すべき。ユニットは2つに分割(フロント部が12kg、リア部が17kg)が可能で、その場所に合わせて収納OK。モーターはフロントタイヤに1基搭載し、バッテリーもフロント部に収納されている。航続距離は約16km(充電時間は4~5時間)とアナウンス。昨年後半からは、国内正規代理店の「ムービングライフジャパン」が取扱をスタートしているとのこと。

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