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もはや死語なのか!? 「キャブレター」や「逆ハン」など現在は聞かれなくなった自動車用語8選

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

いつの間にか使われなくなっていた

「言葉は生き物」と言われるとおり栄枯盛衰というものがある。昔のクルマ好きなら誰もが使っていたような言葉も、技術の進歩、時代の流れで使われなくなり、死語になりつつあるフレーズがいくつかある。そんな自動車用語のスポーツカー編をピックアップしてみよう。

ジェッティング

 まだキャブレターのクルマが多かった時代のこと。キャブレターのジェットニードルの変更をするセッティング=ジェッティングはチューニングの基本だった。いわゆる「ソレ・タコ・デュアル(ソレックス製キャブレター、タコ足=エキマニ、デュアルマフラー)」がチューニングの定番。これらが三種の神器といわれた頃は、キャブレターをソレックスなどのスポーツキャブに交換し、そのセッティングを出すのを重視していた。今のクルマは、燃調も点火時期もECUが制御するので、ECUチューンが基本となる。

アフターアイドル

 かつてのアイドルだった中年タレント……という意味ではない。ターボ車でハードに走ったあと、すぐにエンジンを止めずに、しばらくアイドリング状態をキープすることだ。高回転で回っていたターボは高温になり、エンジンを停止するとタービンの軸受けが焼き付いてしまうことがあった。そこで、エンジンを止めずにターボの軸受けにオイルを供給し続けるメンテナンス法&気配りをしていたのだ。

 また、イグニッションキーを切っても、数分間自動的にアイドリングを続ける「ターボタイマー」という機器も流行ったが、今やストリートカーよりも何倍も過酷な条件下で走るレーシングカーでさえ、レースではピットで止まった途端にエンジンを切る時代なので、いまのクルマには基本的に不要……。

ダブルクラッチ

 MT車でシフトチェンジをするときに、いわゆるギヤ鳴りを防ぐためのテクニック。変速時に、クラッチを踏んで(切って)シフトレバーをニュートラルの位置に動かしたとき、一度クラッチをつないで、再度クラッチを切ってから2速に入れる。1回のシフトチェンジに2回クラッチを踏むのでダブルクラッチという。

 シンクロの弱いクルマ、シンクロが摩耗してしまったクルマには必要だったが、いまのクルマでダブルクラッチを使わないとギヤ鳴りするというクルマは、ミッションのオーバーホールを考えた方がいい。

ロー、セコ、サード、トップ

 ギヤの1速=ロー、2速=セコ(セカンド)、3速=サード、4速=トップのこと。ちなみに5速はオーバートップ(※変速比にもよる)。MT車自体が希少で、6速MTが珍しくない時代なので、1速、2速……と呼ぶのが一般的。中古品のことを「セコ」(セコハン=セコンドハンド)と呼ぶのも死語。

逆ハン

 カウンターステアのこと。進行方向の逆側にハンドルを切るから「逆ハン」。間違ってはいないとは思うが、いつの間にか使われなくなっていた。

エアロミラー

 ドアミラーを小型化し、空気抵抗が少ないようにデザインされたタイプ。20年ぐらい前に流行ったが、2006年に欧州でドアミラーの規程が変わり、世界的にドアミラーは大型化している。そうしたことも影響し、小型なエアロミラーは見かけなくなってきた。その昔は、エアロホイールも流行ったのだが、こちらのブームはもっと短かった。

ポンピングブレーキ

 教習所で習ったポンピングブレーキ……。急ブレーキをかけて、ブレーキがロックしたときにブレーキペダルの踏力を弱め、ロックが解除したら再び踏力を増して、制動距離を短くするテクニック。ABSが標準化した時代には不要のテクニックであり、たとえABSがないクルマでも、下手にポンビングブレーキをやるぐらいなら、フルブレーキでロックさせたままの方が短距離で止まれる(ステアリングは効かない)。

その他

 ソーイングやフェイントも過去のテクニックだが、イグニッションをキー(鍵)を回してエンジンの始動・停止を行うのも、過去のものになりつつある!

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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