クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • SPORT
  • 米国の人気レース「ナスカー」で大クラッシュ!日本人チームのGRスープラ無念のリタイア
SPORT
share:

米国の人気レース「ナスカー」で大クラッシュ!日本人チームのGRスープラ無念のリタイア

投稿日:

TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

サバイバルレースと化した開幕戦

 アメリカでもっとも人気のある自動車レース「NASCAR(ナスカー)」の「Xfinity SERIES(エクスフィニティ・シリーズ)」にトヨタGRスープラでスポットで参戦をしているのが、服部茂章代表率いる「Hattori Racing Enterprises(HRE)」だ。HREは、2月15日に行われたエクスフィニティ・シリーズ開幕戦「NASCAR RACING EXPERIENCE 300」に参戦したが、残念ながらクラッシュに巻き込まれリタイアとなってしまった。

「NASCAR RACING EXPERIENCE 300」が行われた、アメリカ・フロリダ州にあるデイトナ・インターナショナル・スピードウェイは、昨年7月にHREがスープラで同シリーズ初挑戦をした思い出のサーキットである。昨年は予選中のマシントラブルで、残念ながら決勝レースを走ることができなかった。

 今年のマシンは、HREのトレードマークであるゼッケン61を付けた「#61 AISIN GROUP TOYOTA SUPRA」。ドライバーはオースティン・ヒル選手と昨年と同じパッケージでの参戦となる。

 HREは「GANDER RV & OUTDOORS TRUCK SERIES(トラック・シリーズ)」にトヨタ・タンドラでフル参戦している。そのためチームはもちろん、ヒル選手も2月14日に同じデイトナで開催されたトラック・シリーズ開幕戦に参戦し、15日にエクスフィニティ・シリーズをGRスープラで走るという非常に忙しい週末となった。

 トラック・シリーズ決勝日に始まったエクスフィニティ・シリーズの練習走行セッションでは、他のチームが大きな集団の中でのハンドリングを確認するため、積極的にライバル車に追従してドラフティング(スリップストリーム)を使っている中、HREは予選を見据えての単独走行で、まずマシンの状態を確認。ハンドリングが好感触ということで、2回目のフリー走行をパスし、ヒル選手はトラック・シリーズ決勝に集中することになった。

 無事にトラック・シリーズ開幕戦を6位で終えた翌日、エクスフィニティ・シリーズの決勝日の午前中に行われた予選では、48秒887のタイムを記録。25番グリッドを獲得してレースに臨むこととなった。

 そして迎えた「NASCAR RACING EXPERIENCE 300」決勝。1周2.5マイルのデイトナのトライオーバルを第1ステージ30周、第2ステージ30周、最終ステージ60周の合計120周(300マイル、約482.8km)で行われた。 61号車のヒル選手は、スタートから慎重にレースを進めていく。大きな集団の中でもマシンは安定していることもあり、ドラフティングを使いながら徐々にポジションを上げ、15周目には18番に上げていく。そして20周目にクラッシュが発生するが、61号車はピットに戻ることなくコースにとどまり、第1ステージを16位で終える。 このステージブレイクでHREは右側のタイヤ交換及び給油のピット作業を行い、ステージ終了時と同じポジションで61号車をコースに戻し、第2ステージのグリーンフラッグを待つことになった。

 36周目に始まった第2ステージだったが、39周目に前方を走っていた1号車が接触してバンクのイン側に降り、その後スピンして再びコースを横切るようにアウト側に上がってくる。ヒル選手は1号車を避けたのだが、イン側後方からやってきた08号車に接触しスピンしクラッシュ。フロント部に大きなダメージを負ってしまい、その場でマシンを降りる事となってしまった。

 この開幕戦、出走36台中完走したのは10台のみという厳しいレースであった。HREは、2月29日(土)にカリフォルニア・フォンタナにあるオートクラブ・スピードウェイで開催されるNASCARエクスフィニティ・シリーズ第3戦「Production Alliance Group 300」に引き続き参戦する。

すべて表示

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS