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NASCARトラック・シリーズ、日本人オーナーチームが早くもポイントリーダーに大躍進!

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

最終ラップのサイドバイサイドの戦いを制す

 2月に2020シーズンがスタートしたNASCAR(ナスカー)は、アメリカでもっとも人気のあるストックカー・レース。3つのシリーズで構成され、そのなかのひとつ「GANDAR RV & OUTDOORS TRUCK SERIES(トラック・シリーズ)」第2戦「THE STRAT LAS VEGAS 200」が、2月21日(金)にネバダ州ラスベガスにあるラスベガス・モーター・スピードウェイで行われた。ナスカーで唯一の日本人オーナーチームであるHattori Racing Enterprises (HRE)は、3位を獲得してポイントリーダーに大躍進した。

 トラック・シリーズに長年参戦を続け、2018年にはタイトルを獲得しているHREは。昨年チームに合流したオースティン・ヒル選手とともに今季もトヨタ・タンドラで継続して参戦を続けている。

 NASCARトラック・シリーズ第2戦は、2月21日(金)の朝8時のフリー走行に始まり、夜9時スタートの決勝レースという1デー・イベントとなっている。フリー走行では、タイヤの摩耗が早く、タービュランス(集団で走行した際の乱気流)の影響でハンドリングが不安定になる、このコースへの対策を施してきたHREの「#16 United Rentals TOYOTA TUNDRA」は、決勝レースを想定し積極的に集団の中での走行を重ね、このセッションを10位で終えていた。

 1台ずつのタイムアタックで行われる、続く予選セッションは午後2時にスタート。ヒル選手は27番目に出走し、トップから0.18秒離されたものの、30秒545のタイムで6番手グリッドを獲得した。

 決勝レースは、1周1.5マイル(2.41km)のインターミディエイトオーバルのコースを、第1ステージ30周、第2ステージ30周、最終ステージ74周の計134周(201マイル=約321.6km)で行われる。ヒル選手は、スタート直後からトップ5圏内での走行を重ね、まず第1ステージを5位でフィニッシュ。

 そのステージブレイクで、HREのチームクルーは給油とタイヤ4本交換のピット作業を行いながらも、16号車を3番手で第2ステージへ送り出す。ところが、このピット作業で交換を終えた左フロントタイヤが隣のピットまで転がり込んでしまったことが原因で、ペナルティを受けてしまうこととなってしまう。結果、16号車は最後尾まで下げられて、第2ステージをスタートすることになった。

 しかし、ヒル選手は、混戦の中を巧みにすり抜け怒涛の追い上げを見せる。そして第2ステージ終了の60周目には12位まで順位を上げることに成功した。このステージブレイクでもフルサービスのピット作業を終えて、7番手にコースに戻り、最終ステージを迎えることとなった。 67周目に最終ステージのグリーンフラッグが振られ、ヒル選手はここで一気に3番手にまで順位を上げ、その後も5台のトップ集団の中で順位を入れ替えながら周回を重ねていく。

 89周目にこの日3回目のイエローコーションが出されると、上位チームはピットインをするものの、タイヤ無交換作戦のチームもあり、フルサービスの16号車は順位を落とし7番手からリスタートを待つこととなったが、そのリスタートから5番手にポジションを上げ、さらに一進一退の3番手争いを繰り広げていく。

 最終ラップの最終ターンで4番手から一つポジションを上げ3位でチェッカー。40ポイントを獲得し、ポイントリーダーへと躍り出ることに成功した。

 続くNASCARトラック・シリーズ第3戦は、3月14日(土)、アトランタ・モータースピードウェイで開催される「Georgia 200」となる。

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