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殿堂入りレジェンドの「モンスター田嶋」、「キング・オブ・マイルストーン」選出ならず

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

人気投票の結果、スポーツクワトロS1が勝者に

 標高4302mの山頂まで山道を駆け上がる「パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム(パイクスピーク)」。「インディ500」の次に歴史があり、「世界一過酷なレース」ともいわれるアメリカの公道レースである。しかし2020年大会はCOVID-19の感染拡大の影響により、当初6月28日(日)に設定されていた決勝が約2ヵ月遅れの8月30日(日)に延期となっている。

 

 そのパイクスピークだが「マイルストーンマッチアップ」と題して、過去にパイクスピークを勝利した32のドライバーやマシンによる、トーナメント方式での人気投票もおこなっている。この一か月間、Instagramとtwitterでファンからの投票を受け付けていた。 同レースは100年以上の歴史があるが、それをオープンホイール期(1916-1960年)、ストックカー期(1961-1981年)、ラリー期(1982-2011年)、エレクトリック期(2012-2020年)の4つの時代に分け、各時代それぞれを勝ち進んだ4者による最終決戦によりウィナーを決めるというものだ。

 その決勝戦に勝ち進んだのは、「スノーイー1960」と「アウディクワトロ」となり、最終投票で72%の票を集めた「アウディクアトロ」が「King of the Milestones」を獲得した。 ジョン・バッファム(1982年、1983年)、ミシェル・ムートン(1984年-1985年)、ボビー・アンサー(1986年)、そしてウァルター・ロール(1987年)という4人のラリー選手がこのパイクスピークでアウディのステアリングを握った。

 また1987年大会では前年のコースレコードを21秒以上短縮する10分47秒850のタイムを出すなど、アウディ・スポーツクワトロS1は85年から3年連続で「キング・オブ・マウンテン」の称号を得ている。 現在でも、80年代のアウディが毎年必ず1台は参戦をしていることから、パイクスピークでのアウディの人気の高さを物語る。

 ところで、パイクスピークに参戦している日本人ドライバーをご存じだろうか。「モンスター田嶋」こと田嶋伸博氏である。 2006年の第84回大会からの6連覇、そして史上初の10分切りを達成(2011年大会で9分51秒278)し、このパイクスピークでもっとも知られた日本人である。田嶋氏も「マイルストーンマッチアップ」の32のリストに名前を連ねたものの、2回戦でミシェル・ムートンに敗れてベスト8での敗退を喫している。

 

 1916年の初開催から数えること98回目(第一次・第二次世界大戦の影響で、1917年からの3年間、そして1942年からの4年間開催されなかったため)のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム。今年は8月24日(月)に車検が行われ、翌25日(火)から各日3時間ずつの4日間の練習走行セッション、休息日を挟み8月30日(日)に決勝が行われる。今年は3名の日本人選手が挑むこととなっている。

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