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「シーマのライト」「GT-Rのホイール」他メーカー製でもカッコよければ移植した「純正流用」カスタム10選

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TEXT: 川島秀俊  PHOTO: Auto Messe Web編集部、WAGONIST編集部、トヨタ自動車、日産自動車、マツダ

他車種パーツ流用カスタムが旺盛だった1990年代〜2000年前半

 昔から純正パーツを使った流用カスタムというのは人気が高く、その時代のトレンドを映し出してきた。高性能パーツはチューニングに、オシャレなパーツはドレスアップにともてはやされ、アフターパーツでは成し得ないオリジナリティを追及できたのだ。

 中古パーツを上手く手に入れれば、コストパフォーマンスに優れていたのも人気の理由。そんな純正流用カスタムの懐かしき人気メニューを振り返ってみよう。

【1】R32スカイラインGT-R純正インタークーラー

 純正とは思えない、前置きタイプの大型インタークーラー。GT-Rをチューニングするユーザーのほとんどが大容量タイプに交換するため、純正の中古品が多く出回った。

 格下の排気量となるシルビアクラスなら十分にチューニングパーツとして機能するため、多くのユーザーが社外品より安いGT-R純正中古品で流用チューンを行なったものだ。ストック状態はブラックに塗装されているが、それを剥離してアルミ素地にすれば、迫力のチューニングテイストがアピールできた。

【2】R32スカイラインGT-R純正ホイール

 標準車に装着された純正16インチホイールは、スポーティな5本スポークで鍛造というハイスペックなもの。ただ残念なのはサイズ的にインチアップした方が断然カッコ良く、ほとんどのGT-Rオーナーが17~18インチのワイドなものに交換していた。

 そこで余った純正ホイールに目をつけたのがカスタムフリーク。なかには車両側のハブを4穴から5穴へ変換してまで流用する猛者も現れ、多くのマニアがGT-Rのカリスマ性を足元に盛り込んだものだ。最近のクルマだと16インチというサイズは少々寂しいが、デザインはいまでも色褪せない洗練された純正ホイールといえるだろう。

【3】Z32フェアレディZ純正エアフロセンサー

 エンジンの吸気量を計測するセンサーとして、当時の代表的なパーツがエアフロセンサー。Z32用は3Lツインターボの吸気を1基で計測していたため、他の車種ではチューニング用として重宝された。代表的なのはGT-Rに搭載されたRB26DETTエンジンへの流用で、2基のエアフロをZ32用にすれば6Lターボクラスの吸気量が計測可能になった。

【4】純正ブレンボキャリパー

 チューニングからドレスアップまで、幅広く流用されたのが純正装備のブレンボキャリパー。市販のブレンボキャリパーは高価であるため、流用キットやワンオフのキャリパーサポートで中古品を移植したユーザーが多かったのだ。

LANCER Evolution Ⅸ MR

 ドナーとして人気だったのはランサー・エボリューション、R33スカイラインGT-R、インプレッサSTI、シビック&インテグラTYPE-Rといったところ。ブレンボではないが、レクサスLSの純正キャリパーもチューニング用として人気があった。

【5】70スープラ3.0GTターボA純正ダクト

 グループAレース出場に向けてのホモロゲーション取得のため、500台限定で発売されたのがスープ3.0GTターボA。このハイスペックマシンの特徴だったのが、前方に大きく開口した3連ダクトだった。通称「ターボAダクト」と呼ばれたパーツは同じ70スープラばかりか、ほかの車種でも追加ダクトとして人気が高く、ドレスアップシーンでも目にする機会が多かった。

【6】純正レカロシート

 いまでこそ手の届く価格になったレカロ製のバケットシート、通称“レカロシート”だが、昔はベースフレーム&レール込みで1脚約20万円~という高級品で、多くのカスタマーが憧れるアイテムだった。レカロシートは当時からスペシャリティなグレードに純正採用されることがあり、その中古品が流用カスタムで大人気だったのだ。

LANCER Evolution Ⅸ

 その草分けといえるのが、ジェミニ・イルムシャーに採用されていた純正レカロ。レーシーなタイプではないレカロLSは、当時に流行ったヨーロピアンメイクにマッチする落ち着いたデザインで、多くのドレスアップシーンで目にすることができた。その後はスポーツモデルの純正レカロが流用カスタムに利用され、ランサーエボリューション、シビック&インテグラTYPE-R用などがオークションサイトで人気を博した。

【7】ランクル100純正フォグライト

 外品エアロを装着する際、多くのユーザーに選ばれたのがランドクルーザー100純正フォグライトだ。真四角ではなく、コーナーエッジがラウンドしたデザインはVIP系エアロにベストマッチし、迫力あるスタイルに貢献。

 まだHIDやLEDが普及する前で、マルチリフレクターのキラキラした反射板に高ケルビンのハロゲンバルブを組み合わせることで、消灯時はレンズを青くチラつかせ、点灯時は眩しく輝く白色光でローフォルムをアピールしたものだ。現代のフォグランプは小型化されたものが主流だが、昔はカスタムの主役といえる存在感を放っていた。

【8】F50シーマ純正プロジェクターヘッドライト

 純正採用されるプロジェクターヘッドランプが多くなり、装備としての優位性が薄れてきた頃に登場したのがF50シーマに採用された個性的なプロジェクターヘッドランプ。通称「バルカン」と呼ばれた形状は、まさにバルカン砲のように並んだ7つのレンズが特徴となっている。

CIMA

 このユニットを移植することで、高級車であるシーマの個性を注入。特に大きなヘッドライトのクルマでは大胆なフェイスメイクとなることから、カスタムの人気メニューとして大流行した。

 似たようなカスタムでは、レクサスLS600hの3連LEDヘッドライト移植なども挙げられるが、こちらは部品代自体が高価だったため、大流行というよりかはステータス性のあるメニューだった。もちろんその後には、汎用の“LS風3連LEDプロジェクター”が格安で出回ることになるのだが…。

LEXUS LS600h

【9】RX-8純正リヤフォグランプ

 安全性を追求するための実用パーツであるリヤフォグランプだが、その形状からドレスアップパーツとして注目されたのがRX-8純正オプションとして用意されたリヤフォグランプだ。

 ロータリーを模した逆三角形のデザインはエアロの加工カスタムで重宝され、多くのドレスアップユーザーがリヤビューのアクセントに流用装着した。目新しさはなくなったものの、この流用カスタムは現在でも時折見かける。

【10】キャデラック純正ブルガリクロック

 DCブランドに対する憧れは、クルマのカスタマイズでも多く目にする。高級なバッグから素材を調達し、内装に盛り込むという贅沢な猛者も存在するほどだ。そこまでしなくとも、簡単にオシャレなブランドを盛り込めるアイテムとして人気だったのが、キャデラック・エスカレード純正のブルガリクロック。

 ベゼルにブランドロゴが刻まれたアナログ時計は、そのサイズを含めて贅沢な存在感を車内でアピールすることができた。デジタル化やIT化が進み、車内のメーター類も液晶モニターへ集約される中、あえてアナログ表示のブルガリクロックを装着することで個性を主張できたのだ。

加工例(ODYSSEY)

 パーツと呼べるほどのものでもないが、ポルシェ911の「turbo」エンブレムなどは昔から人気のアイテム。憧れのクルマの純正パーツは、カスタムシーンのトレンドとしてオマージュされ続けるのだろう。

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