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アクセルオフ時の「プシュー音」は憧れだった! チューニングカーのお約束「ブローオフバルブ」が消えたワケ

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TEXT: 佐藤知範  PHOTO: Auto Messe Web編集部、ブリッツ

ブローオフバルブが存在しない? 今どきのターボ車

 やがて時代は移り変わり、再びターボエンジンが注目されるようになってきた。ご存じ「ダウンサイジングターボ」だ。税金面で有利な小排気量でありながら、十分なパワーとトルクを発揮でき、なおかつ燃費や排ガスレベルもNA並み。ここ数年、国産車でも採用車が増え、クリーンディーゼルやハイブリッドと並ぶ有力候補になってきた。これはもしや、ブローオフバルブの復権も近いのではないか!?

 「…そうですが、この手のターボエンジンにはもともとブローオフバルブが付いていないことが多いんです。ブローオフバルブは行き場のなくなった圧縮空気を逃がすための機構ですが、その役割を非常に簡単にいえば、進化したコンピュータ制御で補っている。だから昔のようにお手軽に交換ということができなくなっています」。

 たとえばトヨタ・カローラスポーツやC-HRに採用されている8NR-FTS型エンジン(1.2L直列4気筒ターボ)や、ニッサン・スカイラインの274A型エンジン(2L直列4気筒ターボ)など。ダウンサイジングモデルではないが、ホンダ・シビックタイプRのK20C型(2L直列4気筒ターボ)にも純正ブローオフバルブは付いていない。

軽自動車のターボエンジンはブローオフバルブを装備

 ではどんなクルマならブローオフバルブを付けられるのか? 調べてみると、現行世代ではGT-Rやスイフト・スポーツ、トール/タンク/ルーミー/ジャスティあたりしかない…と思いきや、「軽自動車のターボモデルならかなり幅広く対応してますよ」とのこと。

 「ホンダ・S660やダイハツ・コペン、スズキ・アルトワークスといったスポーツ系はもちろん、ホンダ・N-BOXや、スズキ・スペーシアカスタム、ハスラー、エブリイなど現行車のラインナップは多数。ダイハツ・タントカスタムも開発中です。また過去の世代にも対応はたくさんあります」と小林サン。

 さらには前述したホンダ・シビックタイプRのブローオフバルブも、ブリッツで開発予定だという。「純正でブローオフバルブが付いていない車種の場合、付けることでコンピュータにエラーが出たり、チェックランプが点いたりします。またパイプの装着やスペースの確保などクリアすべき問題はいろいろある。それでも商品を求められる声が多いので、いま頑張っているところです!」。

音だけでなくエンジンルームのドレスアップ効果もあり

 最後に注意点を。「プシュー」でおなじみだった大気開放タイプのブローオフバルブは、排ガス規制に抵触するため車検NG。残念ながら、公道で堂々とあの音を楽しむことはできなくなってしまった。ただ、冒頭でもチラッと紹介した「吸気側に戻す(サクションリターンタイプという)」のブローオフバルブであれば問題はない。

 「スロットルコントローラーやブーストコントローラー、あるいはボルトオンターボなどと併用すれば、走りはガラッと変わってきます。当社の製品ですと、素材やデザイン、カラーリングにもこだわっているので、エンジンルーム内のドレスアップ効果も高いと自負しています。ブローオフバルブの魅力は音だけでないということを、ぜひ知っていただきたいですね」。

取材協力
BLITZ(ブリッツ)
◆tel.0422-60-2277
https://www.blitz.co.jp/

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