クルマ好きのディープすぎる趣味の世界! 「ステアリング」のオブジェ化が思った以上にオシャレだった (1/2ページ)

クルマ好きのディープすぎる趣味の世界! 「ステアリング」のオブジェ化が思った以上にオシャレだった

ステアリングはカスタム“三種の神器”のひとつ

 かつて昭和や平成初期の時代はクルマの電子制御化が今ほどには進んでなくて、少しでもメカニズムをかじったことがあれば、クルマのパーツを自分で交換することも少なからず見受けられました。

 クルマがシンプルなことが幸いし、街のショップでもクルマの改造を気楽に依頼することができました。そしてメカニズムに詳しくなくても、自分でできる改造も少なくありませんでした。ホイールをアルミホイールに交換することとヘッドライトの交換、そしてステアリングホイールの交換といったところが素人にもできる改造の、言ってみれば“三種の神器”でした。

クルマのステアリングは昭和の時代のカスタムの中でもいちばん人気で大事にされてきた

 もちろん、タイヤの組付は素人には無理ですが、オーダーしておけばタイヤショップなどで組付てもらえましたから、それを受け取ってからクルマをジャッキアップし、自分でホイールを交換することができたのです。

 しかし現在では状況が一変してしまいました。まずアルミホイールですが、当時は鉄板を加工したスチールホイールが一般的でした。自動車専門誌ではバネ下重量の軽量化が効果的であると力説されていましたから、アルミホイールに交換する大義名分がありました。

 それに何といってもアルミホールを装着していたクルマはまだまだ少数派でしたから、仲間内でも自慢できました。それで先を争うようにして交換したものでした。でも今は、アルミホイールは装着されているのが当たり前。それも軽量で格好もいいモノが装着されています。

クルマのステアリングは昭和の時代のカスタムの中でもいちばん人気で大事にされてきた

 ヘッドライトも似たような状況になっています。当時は2灯や4灯の定型シールドビームが一般的でしたから、CIBIEやMARCHALなどのレンズユニットとバルブを購入して交換。これは素人でも比較的簡単に作業することができました。

 アルミホイールほど派手ではありませんでしたが、明るく、特にメリハリの利いた独特の配光パターンが特徴で、場合によってはさらにワッテージの大きなバルブに交換することも可能で、ナイトドライブでは大いに威力を発揮してくれました。

 ところが最近は……。HIDランプ(High Intensity Discharge=高圧放電の頭文字を連ねたもの。ディスチャージランプもキセノンランプも同義)やLEDランプ(Light Emitting Diode=発光ダイオード)も登場してきて、こと明るさに関しては十分ではあります。

ステアリングには思い出が詰まっている

 ステアリングホイールの状況も似たり寄ったりです。ホーンボタンを外して、シャフトに止め着けているナットを緩めるだけで、ステアリングホイールは簡単に取り外すことができました。ナットを緩めるにはクロスレンチがベターで、カーグッズショップで買ってきたクロスレンチはクルマ好きにとって勲章のようなものでした。

クルマのステアリングは昭和の時代のカスタムの中でもいちばん人気で大事にされてきた

 350mmφ程度の小径のモノに交換することでステアリング・フィールがクイックになること。またグリップ径が少し太めのモノに交換することで手に馴染むようになる、などが交換する理由に挙げられていました。ところが現在ではSRSエアバックが普及したことから、気軽にステアリング交換がしづらくなってしまいました。純正装着されているステアリングが、結構お洒落になっているのも交換しなくなった理由かもしれません。

 さて、このように自分で交換したパーツですが、長年使いこんでくると愛着が増してきます。とくにステアリングはホイール、ライトと違って、いつも車に乗り込んで真っ先に挨拶をするもっとも近しいパーツです。そのために、クルマを乗り換えるときにはオリジナルに再び戻し、取り外したブランドものは手許においておく、あるいは次なる愛車に装着し直す、というケースも多かったように思います。

クルマのステアリングは昭和の時代のカスタムの中でもいちばん人気で大事にされてきた

 タイヤを組み込んだホイールやヘッドライトは立派なガレージでもなければ置いておくのは少し厄介になるのですが、その点、ステアリングホイールは、手許に置いておくことも簡単です。

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