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確実に運転が上手くなる! まるで子供の遊びっぽい名前の「広場トレーニング」にいま注目が集まるワケ

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

なんと言っても最大の利点は安全なこと

 ここ最近モータースポーツの入門レッスンとして、ジムカーナ場や広い駐車場などを会場にした「パークトレーニング・広場トレーニング」に注目が集まっている。ドラテクのスキルアップを望むのなら、まずはこうしたパークトレーニングからはじめるのが得策だ。

 パークトレーニングのメリットはたくさんあるが、最大の利点は安全なこと。広場にパイロンを並べただけの特設コースでは、走行中に他車と接触する可能性はほとんどなく、ガードレールや立木、タイヤバリアなどにクラッシュする可能性も非常に低い。

 スポーツ走行の練習としては、もっとも安全性が高い環境で、日頃なかなか試すことができない、アンダーステアやオーバーステア、スピンなどといった限界を超えたときのクルマの挙動を身体で学べるのは、パークトレーニングならではだ。

 サーキットでもなかなか体験できない、攻めすぎたときの挙動を知っておくことは、大きなプラスになり、ビギナーであれば自分の思っていた限界と、クルマの本当の限界領域やタイヤの限界とのギャップを確認できるチャンスにもなる。安全なところで思いっきり走る経験を積んで、愛車とのコミュニケーションを深めておくと、上達が一段と早くなる。

 また、シンプルなコースのパークトレーニングでは、ひとつのコーナー(ターン)を短時間の間に何度も反復できるというのもいい。サーキットでは、ひとつのコーナーでミスをしても、再トライするまでに他のコーナーも通過しなければならないので、ひらめきや反省がすぐに活かすことができないが、パークなら成功したときも失敗したときも、その経験が薄れないうちにすぐにもう一度試せるので、走りの違いが分かりやすく、理解を深めやすい。

ドライビングの基本をじっくり練習することがデキる

 また参加費も比較的安く、タイヤやブレーキなどクルマへの負担が大きくないというのもポジティブな要素。インストラクターに同乗してもらえる機会も多く、他の参加者の走りをじっくり見られるチャンスもあるので、得られるものは多いはず。こうしたパークトレーニングで、ドライビングの基本、「走る(加速)、曲がる、止まる」をじっくり練習するのが、上達の近道となるわけだ。

 そのためには、いくつか条件がある。ひとつは、できるだけ単純なコースレイアウトを採用しているレッスンを選ぶこと。ジムカーナのコースのような複雑なものではなく、スタート→直線の加速、ターンがひとつかふたつ、そしてフルブレーキといったシンプルなコースを何度も走れる方が、基礎力が磨けていい。

 Uの字のシンプルなターンや、コーナリングGの最大値をキープして、最速のコーナリング状態を学ぶ定常円旋回、その応用の8の字ターンぐらいでも十分。あとは比較的少人数制で、指導力に定評があるインストラクターのいるレッスンを選ぶこと。座学や質疑応答、同乗走行の質にもこだわりたいところだが、まずは安全なコースで、「おっとっと」となるぐらい元気いっぱい走らせてみる。それだけでも収穫はかなり大きいはずだ。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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