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第14戦、HRE16号車は序盤からハンドリングに苦しむもトップ3に入る健闘をみせる【NASCARトラックシリーズ】

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: Hattori Racing Enterprises

16号車は、Pay-off戦を見据え新しいセットアップで挑む

 アメリカでもっとも人気のあるレースであるNASCAR(ナスカー)で、唯一の日本人オーナーとして活躍する服部茂章代表率いる「HattoriRacingEnterprises(HRE)」は、今シーズンもナスカーの3大シリーズのひとつである「GANDAR RV&OUTDOORS TRUCK SERIES(トラックシリーズ)」に、ゼッケン16を付けたトヨタ・タンドラを使用し、若手ドライバーであるオースティン・ヒル選手を昨年に引き続いて起用し、挑戦を続けている。

 そのナスカーのシリーズも、新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、一時レーススケジュールの変更もあったが、現在は、全レースが無観客となり、事前の練習セッションおよび予選セッションなしの決勝レースだけを行うレースフォーマットでのレースを展開している。ちなみに決勝グリッドの上位10台はシリーズランキングトップ10によるクジ引きにより決定される。

 11月までのスケジュールが組まれているトラックシリーズも第14戦「CarShield 200 Presented by CK Power」を迎え(プレイオフを合わせるとシーズン全22戦で行われる)、そのプレイオフ進出の話題が多く語られるようになってきており、このHREの16号車もそれに向けた車両のセットアップでこのレースに挑む。この第14戦の舞台は、イリノイ州にあるワールドワイドテクノロジー(WWT)レースウェイ(旧ゲートウェイ・モータースポーツ・パークで現在はネーミングライツが適用されている)。

 8月30日(日)、この1周1.25マイル(2.01km)のオーバルコースで160周(第1ステージ55周、第2ステージ55周、最終ステージ50周)でレースが開催された。このトラックは、ストレート部は3度、第1-2コーナーが11度、第3-4コーナーが9度とバンクが浅く、それぞれのコーナー特性が異なるサーキットである。

 HREの#16 United Rentals TOYOTA TUNDRAは、くじ引きにより2列目アウト側の4番手スタート。午後12時にグリーンフラッグが振られたが、16号車のハンドリングが今一つで、これに苦しみながらも抜きにくいショートオーバルの特性もあって、ヒル選手はまずは5番手の順位をキープ。しかし、その後ブレーキでの振動も発生し、スピードダウンを余儀なくされ順位を8番手まで落としたものの、第1ステージ終了間際にはさらにハンドリングが悪化し周回毎に順位を落とす結果となってしまい、このステージは14番手でチェッカーを受ける。

 このステージブレイクで、チームは16号車をピットインさせ、給油と4本のタイヤ交換とともに、車両のセッティング変更を加えてコースに送り出す。そして第1ステージ終了時と同じ14番手から第2ステージに挑むこととなる。

 そしてスタートした第2ステージは序盤から順位が入れ替わる混戦が続く展開の中で13番手にポジションをひとつ上げて周回を重ねていく。そして78周目に前方でクラッシュが発生し、この日最初のイエローコーション。そのリスタートでさらに11番手に上がるも、ヒル選手は再び16号車のバランスに悩まされながらの戦いを強いられることとなる。

 そして110周目の第2ステージ終了を11番手で迎え、ステージブレイクでピットに戻る。ここでチームは給油と4本のタイヤ交換とともに、大幅なセッティング変更を素早い作業で行って、9番手へポジションを上げて最終ステージを迎えることとなった。残り44周となった116周目に最終ステージのリスタートが切られるが、16号車へのこの大幅なセッティング変更が功を奏しポジションを挽回しにかかる。そして、8番手で走行を続けていた127周目、後続のスピンにより4回目のイエローコーション。

 このリスタートで7番手に順位を上げるとさらにそのスピードに乗り6番手に順位を上げたが、ここで5回目のイエローコーションが出され、なかなか流れをつかむことができず。13周を残してこの日最後のリスタートでヒル選手はスタートダッシュを決めてここで一気に3番手にジャンプアップ。このトップ3による一進一退の攻防がここから繰り広げられたものの、ポジションを入れ替えるまでには至らず、そのまま3位でチェッカーを受け、今季7回目のトップ5入りを果たした。

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