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走る「前」にも「後」にも秘密がある! サーキットでクルマの傷みに差が出る「気遣い」とは

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TEXT: 佐藤 圭(SATO Kei)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

熱くなりすぎる前の「クーリングラップ」

 続いてはアタック後もしくは途中で挟むクーリングラップ。暖機とは逆に油脂類やタイヤやブレーキが熱を持ち過ぎても、性能が低下したり各部にダメージを与えたりするので、速度や回転数を抑えて回復するのを待とう。熱を持ち過ぎても各部にダメージを与えたりする

 特に効果的なのはラジエーターやインタークーラーに風がよく当たり、ステアリング操作もいらない長いストレート区間。エンドも手前からエンジンブレーキを使い、フットブレーキは全開時に踏み始めるポイントより手前から、じわっと優しいペダル操作で減速させるのがセオリーだ。クーリングラップ中のブレーキは通常のブレーキングポイントより手前から、じわっと優しいペダル操作で減速させる

丁寧な操作でクルマの負担低減

 さらに全開走行中といえども、クルマをいたわることはできる。エンジンならレブリミッターが効くまで回さず、少し手前でシフトアップすること。レブリミットは「ココまでなら回しても壊れない」という限界だが、高回転域を使えば使うほど油温や水温は上昇し、オーバーヒートや油膜切れを起こす可能性がある。それにレブリミット付近はパワーやトルクが追従せず、ダラダラと回っているだけのエンジンもあり、上のギヤを使ったほうがタイムアップする場合が多い。高回転域を使えば使うほど油温や水温は上昇し、オーバーヒートや油膜切れを起こす可能性がある

 シフト・ブレーキ・ステアリングを力み過ぎず操作するのも大事。ムダな力が入っているとシフトミスを誘発しやすく、シフトダウンのときならオーバーレブとなって、最悪はエンジンブローもあり得る。ステアリングやブレーキも正確な操作ができなくなるほか、タイヤやパッドのトラブルに繋がるので要注意。ドラテクの基本である「優しく丁寧な操作」は速さだけじゃなく、大切な愛車を傷めないためにも必ず身に付けておきたいテクニックだ。シフトダウンのミスはオーバーレブとなって、最悪はエンジンブローもあり得る

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  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 佐藤 圭(SATO Kei)
  • 1974年生まれ。学生時代は自動車部でクルマ遊びにハマりすぎて留年し、卒業後はチューニング誌の編集部に潜り込む。2005年からフリーランスとなり原稿執筆と写真撮影を柱にしつつ、レース参戦の経験を活かしサーキットのイベント運営も手がける。ライフワークはアメリカの国立公園とルート66の旅、エアショー巡りで1年のうち1~2ヶ月は現地に滞在。国内では森の奥にタイニーハウスを建て、オフグリッドな暮らしを満喫している。
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