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「2000GT」「カウンタック」「アメパト」が銀座を走る! 83台のクラシックカーが集まった【THE銀座RUN エシカルミーティング】の中身

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TEXT: AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)  PHOTO: 米澤 徹

多種多様なクルマで毎年行われるイベント

 クルマ文化と環境の共存を目指すイベントとして始まり、2020年で12回目の開催となった「THE 銀座RUN Ethicial Meeting 秋(以下:銀座RUN)」が11月8日(日)に行われた。東京23区の「中央区まるごとミュージアム」というイベントと共催の形をとり、日本の高級ショッピング一番街の銀座4丁目周辺や日本橋などを、往年のゴージャスなクラシックカーたちがパレード風ツーリングを行ない、沿道にいあわせたギャラリーたちを賑やかしていった。銀座5丁目で信号待ちをするエントリー車両はフィアットアバルト124ラリーとランボルギーニ・カウンタックLP5000QV

 銀座RUNは年に2回開催されているイベントで、春は東京プリンスホテルを起点に都内をツーリング、秋は「中央区まるごとミュージアム」と連携し、旧跡や美術館、水辺など文化環境に恵まれている中央区の街全体の魅力をクラシックカーと共に感じてもらうという主旨のもと行われている。銀座和光前を通過するシェルビーコブラ

 昨年はオリンピックの準備もあった関係で築地場外市駐車場が会場となったが、今年は晴海三丁目車両待機場が起点となった。このところのコロナ禍でイベントが少なかったこともあり、集まったエントリー台数は83台と、駐車場が目一杯に埋まるほどだったものの、参加者はソーシャルディスタンスを保ち気遣いながら、イベントを楽しんでいた。

スーパーカーから大衆車まで参加できる敷居の低さも魅力

「銀座RUNは、敷居が低いから参加しやすい」とは参加者の言葉。イベントの参加対象車は、1910年代から20世紀までに登場したクルマまでと言った大まかな括りはあるが、主催者の判断でそれ以降の年代のクルマでも参加することができるのだ。また、クルマの国籍は問わないという懐の広さも、参加しやすさの理由のひとつだという。

 具体的な参加車を見てゆくと「フォード モデルAカブリオレ」(アメリカ・1931年製)、「MG-TD」(イギリス・1951年製)、「フィアット・アバルト750ザガートコルサ(イタリア・1957年製)、「ポルシェ356A」(ドイツ・1953年製)、「シトロエン11CV」(フランス・1954年製)と欧米に広がり、日本車なら1966年製のホンダS800、1991年式日産レパードといったクルマの顔ぶれ。このほかにも、2012年製のベントレーミュルザンヌや2002年製のアルファロメオ156GTAなども参加、驚きのクラシックカーばかりでもないのが印象的だった。THE銀座RUNに集まったアメリカ車系の参加車両

 パレード風ツーリングは、拠点となる晴海三丁目車両待機場を11:00に出発し、銀座四丁目、新橋、東京駅、八丁堀、豊洲通過し、晴海に戻ってくるという、およそ28kmのルートを約3時間かけて走行していった。パレード風ツーリングはコマ図を見ながら走行をする

 撮影のためにいた銀座4丁目付近では、パレードに遭遇した街ゆく多くの人が、普段見られない名車に魅了され、沿道から手を振るなど声援が送られていた。銀座4丁目交差点で注目を浴びるのは、1988年製のGM社シボレーのカプリスのアメリカンパトカー

「コロナで遠くに出かけられない中、銀座を子供と歩いていたら、たくさんのクラシックカーが走ってくる姿を見られた、嬉しいですね」と親子ずれの方が話してくれた。ケータハム・スーパー7の通過時に遭遇した街ゆく多くの人が魅了されていた

 主催者の根本純さんは「今年も中央区まるごとミュージアムさんからお声がけをして頂き、無事に開催できました。昨年まで使用させて頂いた客船ターミナルは東京都の施設ということもあり、会場探しに苦戦をしましたが、中央区まるごとミュージアム事務局の方から選手村の送迎用バスとクルマの駐車場を用意していただきました。パレードは例年のルートレイアウトを変えて銀座を3回走れるように設定し、多くの方に楽しんで頂けたのではないでしょうか。コロナの影響で先が見えない状況ですが、来年の『THE銀座RUN Ethical Meeting2021春』は5月6日(木)の東京プリンスホテルを予定しています」と語ってくれた。THE銀座RUN主催者の根本純

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  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • AMW 米澤 徹(YONEZAWA Toru)
  • 1991年生まれの秋田県出身。15歳のときに上京し勉学に勤しむも、高校生時代から東京都内をカメラ片手に自転車に乗って、神出鬼没、車屋巡りをする日々を送る。社会人になり、その時に出入りしていた趣味系自動車雑誌の元編集局長に呼ばれ、交通タイムス社に入社、現在に至る。イタリア車が趣味の中核ではあるものの、クルマに関連する本やミニカーを集めまくる根っからの収集癖おさまらず……。古書書籍、ミニカー、これらの山の中で生活を続けている編集者。
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