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ホットハッチの起源は海外にあらず! 日本のシビックが最初だった

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TEXT: 大内明彦  PHOTO: Auto Messe Web編集部,BMW AG,FCA,PSA,Volkswagen

荒馬「ホットハッチ」が熱く奔走してきた時代

 高い動力性能で熱い走りをする2ボックスカーを総称して「ホットハッチ」と呼んでいる。このホットハッチが、クルマ好きから熱い注目を集めていたのは2ボックスカーの全盛期、1980年〜1990年代のことだった。ホットハッチとは、その名のとおり、走りが熱い高性能3ドアハッチバック車のことで、もちろん優れたシャシー(サスペンション)を持つ車両も多かったが、どちらかといえば、エンジンパワーが勝っている荒馬的な性格のモデルが多かった。ホットハッチが登場してきた流れをここでは少しばかり振り返ってみよう。

強靭な源流「ミニクーパー」から初代真打「ゴルフGTI」へ

 このホットハッチ、ルーツをたどっていくとその発端は、1959年のBMCミニにたどり着く。煩雑な都市交通のなかで、使い勝手と機動力を重視して考え出されたモデルがミニで、性能のトップモデルであるミニクーパーは、モンテカルロラリーで1964年から数度にわたり総合優勝を果たすほどの潜在能力を秘めていた。1964年モンテカルロ優勝のミニクーパー

 しかし、ミニクーパーは正確な意味でホットハッチとは呼べないモデルだった。たしかに2ボックスカーの原点ではあったが、2ドア構造でリアは専用の小さなトランクルーム構造となっていたからだ。大きなハッチゲートを設け、そこから荷物の出し入れができるボディ構造ではなかったのである。

 ハッチバックを持つ2ボックスカーの原点となったのは、1974年にデビューし世界的なヒット作となった初代VWゴルフだ。3ボックスカーと較べて全長を短く抑えることができ、大きなリアゲートを持つことで、荷物の収容能力は逆に3ボックスカーを上回るユーティリティの高さを持っていた。ヤング層を中心に、またたく間に支持を得ていったことは当然の成り行きだった。VWゴルフGTI

 そのゴルフに1976年、インジェクションを装着したSOHC1.6リッター110psエンジンを積むGTIが追加された。そのグレード名どおり、動力性能に重点を置いた走りのモデルで、このゴルフGTIの登場をきっかけに、世界的に「ホットハッチ」のブームが始まった。

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