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2万円でクルマを全塗装! ハケとローラーで行う「自家塗装キット」を愛車のロードスターに試した結果は?

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 藤田竜太、Auto Messe Web編集部

【工程01】洗車

 まずはボディの埃や汚れを水洗いする。

【工程02】マスキング

 ライトやウインカー、ドアノブ、ガラズの縁、タイヤ、ウォッシャー液のノズル、ドアミラーの鏡など、色を塗る必要がない部分は、マスキングテープと新聞紙などを使ってしっかり養生。マスキングテープをしっかり貼り付けないと塗料がはみ出て悲惨になるので要注意。

【工程03】足付け

 塗料が定着しやすくなるように、サンドペーパーで表面に小傷を付けておく。純正塗装の上から塗装することを想定した塗料なので、元の塗料を剥がさなくても大丈夫。表面が曇るぐらいでOKだ。ただ、クリア塗装が剥がれている場合は、剥がれたところとそうでないところの段差が指で触ってなくなるまで、ペーパーをかけて平らになるようならしておく。

 ペーパーをかけたら、削った粉を一度洗い流したほうがベター。サンドペーパーは、#600の耐水ペーパーがちょうどいい。今回は電動サンダーを使って、省力化してみたが、これはおすすめ。

 朝の9時頃から用意しはじめて、だいたいここまでで午前中が終了! 昼食を挟んで午後から後半戦へ。

【工程04】脱脂

 塗装前には、手袋をし、ウエスにしみこませたワックスオフ(脱脂用のシンナー)で塗装面の脂分や手垢を除去するのが基本中の基本。脱脂が不十分だと色を塗ったときに“はじき”が出るので重要な作業。毛くずのでるタオルやペーパータオルなどでこの作業をやると、逆に埃がついてしまうので要注意。洗濯済みの古いTシャツなどが一番だ。塗装前に脱脂を行う

【工程05】塗料の準備

 塗料の缶を開け、よくかき混ぜてから下げ缶の中の内容器に塗料を入れ、指定の割合で塗料を薄め液で希釈する。(ラッカーの場合、薄め率は1:1ぐらい)

【工程06】塗装本番

 これで下準備が終わったので、ここからが本番。広い面はローラーで塗って、細かいところは刷毛を使う。ムラができないようにするには、小まめによく塗料をかき混ぜ、一度にたくさんの塗料をつけないように容器の縁などで、ローラーを拭ってから何度も塗るつもりで薄く均一に塗ること。かすれるぐらい薄く塗っては乾かし、乾いたら重ね塗りをして仕上げていく。準備が終われば塗りの作業を行っていく

 3回ぐらい重ね塗りをすれば、かなりきれいになってくる。

完成

 隅々まできれいに塗れたら(塗り忘れ箇所がないかよく確認を)、半乾きの状態でマスキングテープを剥がす(完全に乾くと、マスキングを剥がすときに塗膜が一緒に剥がれることも……)。ラッカーの場合、およそ1時間乾燥させれば走行可能!(水性・2液ウレタンの乾燥時間は2~4時間)塗装を終えたロードスター

 所要時間は脱脂から塗装、マスキングを剥がすまでにだいたい3時間半ぐらい。全行程で6~7時間だったので、丸一日あればここまでできる。風がなくて、雨の心配がない日を選んでやれば、とくに難しいことはないはずだ。

アイデアとセンス次第でオーナーのキャラクターまで表現できる

 さて、仕上がり具合は、さすがにプロのようにツルツル・ピカピカとまではいえないが、当初予想していたよりははるかに満足できるレベル。何より色が変わっていく過程が楽しかったのが収穫だった。友達や仲間、家族で作業を行なえばもっと楽しいだろうし、回数をこなせばもっと手際よく美しく仕上げられるはずなので、定期的に塗り直したり、気が向いたら別の色に塗り替えてみるのも面白いはずだ。最終の塗りを行っている様子

 単色でなくツートンに塗り分けたりするのも自由なので、補修というよりカスタマイズの一環としてオールペンを気軽に楽しむのはアリだと思う。オリジナルのボディカラーにすれば愛着も湧くし、アイデアとセンス次第で、オーナーのキャラクターまで表現できるのは魅力的。DIYでオールペンが終わったロードスター

 神経質な人には向かないかもしれないが、コストパフォーマンスは文句なしで、ダイナミックかつおおらかにDIYオールペンで遊んでみよう。

【詳しくはこちら】
◆タカラ塗料
https://brush-carpaint.com/

◆ラッカーと水性と2液ウレタンの違い
https://brush-carpaint.com/?mode=f12

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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