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愛車を労わるつもりが逆効果に! 「よく晴れた日に洗車」がNGな理由

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TEXT: 戸塚正人  PHOTO: 木村博道、Auto Messe Web編集部

太陽光を集めやすい濃色車は要注意

 ここではボディカラーも塗装の表面温度に大きく影響する。淡色より濃色のほうが日差しの熱を吸収しやすく、例えば黒い塗装と白い塗装を比較した場合、表面温度は黒いクルマのほうが1割ほど高くなるという。太陽光を集めやすい濃色車は要注意

 さらに、ボンネットやルーフにのった水滴が虫メガネのように作用し、太陽光を1点に集めて水滴自体を焼き付かせてしまうトラブルも集光力の高い濃色車のほうが生じやすい。黒はいうまでもなく、紺、赤、濃緑といった塗装色は、とくに慎重さが求められるということだ。太陽光を1点に集めて水滴自体を焼き付かせてしまうトラブルも

 洗車にもっとも適した天気はじつは「曇天」。晴れていたら「日陰」での作業が必須。日陰でも部分的にボディに日差しが当たってしまう場合は、その箇所に残っている水滴を優先的に、素早く除去したほうがいい。まったく日陰が期待できない場所なら、いっそ洗車しないほうが塗装にダメージを与えずにすむ。洗車にもっとも適した天気は、じつは「曇天」

 例えば、晴れた日でも太陽が昇りきっていない早朝や、陽の沈む前の夕刻ならボディが冷えているうえ、日差しも柔らかく、水ジミやウォータースポットを生じにくい。

 ホワイトやシルバー、イエローといった淡色車は、濃色車と比較すればたしかに日差しによる影響は少ないのかもしれない。が、単にその度合いが低く、色合い的に目立ちにくいというだけ。水ジミやウォータースポットと無縁ではない。水ジミやウォータースポットと無縁ではない、シルバーやホワイト

ヤスリをかけているのに等しい強風下の洗車

 なお、淡色車でもフロントグリルや、最近はホイールやドアミラー、ピラー、エアロパーツなどに黒い塗装を施したモデルが少なくなく、放置した水滴を日差しで焼き付かせてしまうこともある。ボディ(塗装面)は後回しにして、できるだけ早い水滴の除去を心がけるべきだろう。

 ちなみに、天候面で洗車の妨げになるのは日差しだけでなく、曇天・晴天にかかわらず吹く“風”も大敵だ。「濡れたボディが早く乾いていい」などとノンキなことをいっていられない。そよ風程度ならさほど影響ないが、強風ではチリやホコリなどが塗装面に大量に付着する。その状態でむやみにスクラビング(こすること)や拭き上げを行なうのは、いわばヤスリをかけているのに等しい行為だ。 これも日差し同様、風を遮れる場所があればいいが、なければ洗車は延期したほうが無難かもしれない。

 よく晴れた日も、風の強い時も洗車にとっては最悪のコンディション。汚れを落とすつもりが塗装にダメージを与えてしまったら本末転倒だ。

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