クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 「半目」「開眼」「出目金」「くるりんぱ」! 絶滅してしまった「変わり種ヘッドライト」6選
CLASSIC
share:

「半目」「開眼」「出目金」「くるりんぱ」! 絶滅してしまった「変わり種ヘッドライト」6選

投稿日:

TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: ポルシェ、ランボルギーニ、フェラーリ、FCA、フォード、三菱、キャデラック、オペル、Auto Messe Web編集部

③「素直じゃない」リトラクタブルヘッドライト

“素直じゃない”リトラクタブルヘッドというのもあって、それが反転タイプ。オペルGTは横から。4代目コルベットはそのまま180度、クルリと回ってライトが現れた。まるでドンデン返しみたいで、実際に見るとやりすぎ感というか、そこまでしなくてもと思うほどだ。オペル1900GTも手動でリトラクタブルを回転させる

④ポップアップ式ヘッドライト

 変則という点では、ポルシェ928やランボルギーニ・ミウラの起き上がり系も含まれるだろう。スーパーカーブームの頃、ミウラはどうやって前を照らしているのだろうか? もしかしたら、寝たままでも問題なく照らすことができるのかもと思ったものだが、実際は後ろが持ち上がるのが正解。928は見たまんま直感的に予想できて、一目瞭然だった。ポルシェ928のポップアップ式ヘッドライト

番外編:リトラクタブルヘッドライトの「動力源」

 そしてリトラクタブルヘッドの番外編として紹介したいのが名車として名高いロータス・エランだ。前に開くタイプなので一見すると普通だが、モーターではなく、エンジンの負圧を利用しているので、ダラっと開いて、しかも両方同時でなく、ズレることが多くて違和感がありありだった。エンジンの負圧を利用してヘッドライトを開閉するロータス・エラン

⑤コンシールドタイプライトカバー

 リトラクタブルヘッドから離れてユニークなタイプを探してみると、日本車でもあったのがギャランのルーツとなるコルト・ギャランで、ルーバー(純正オプション)が付いているのが特徴。スクエアなボディと相まってちょいワルな雰囲気が漂っていた。ちょ悪顔をもつ三菱コルト・ギャラン

 このあたりは関わっているとされるジウジアーロの指示なのかもしれない。しかし、途中で丸目に変更されて、ルーバーも廃止となってしまった。ルーバーも含めて、現在はライトの前になにか遮るものを付けることが法的にできない。ルーバーのヘッドライトカバーを外した三菱コルト・ギャラン

⑥ヒドゥンヘッドライト

 そしてアメ車が好んで採用していたのが、ただのフタ。リトラクタブルヘッドも似たような思想なのかもしれないが、点灯させないときはフタが付いていて、点けるとフタが上に収納されるというスタイル。厳密に言うと空力も少しよくなるだろうが、基本的には閉まっているときののっぺりとした感じがいいのだろう。隠しライトを持つ1969年式ダッヂ・チャージャー

 フォード・トリノ、ダッヂ・チャージャー、キャデラックなどに採用されていた。ちなみにキャデラックにはスーパーカーブームの頃に実際に乗せてもらったことがあって、ライトも点けてもらってカウンタックみたいでスゲー、と喜んでいたのを覚えている。とにかく隠れているライトが、中から出てくるというのは画期的なことだった。キャデラックに採用されたリトラクタブルヘッドライト

 そのほかにも、時代を先取りしすぎたシトロエンDSやSMはステアリング連動タイプを採用しているなど、ライトひとつとってもユニークだったり時代を反映しているものがけっこうある。その点では、最近のライトは少々つまらないのかもしれない。シトロエンDSのヘッドライト

12
すべて表示

 

 

 

 

 

 

ranking

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

ranking

AMW SPECIAL CONTENTS