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MTの86とバイク3台を所有!「普通の女の子」だった私がモータージャーナリストになったきっかけ

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TEXT: 先川知香  PHOTO: 先川知香/AutoMesseWeb

FRスポーツカーの86を購入したきっかけ

 ここまでは、バイクにハマったきっかけと楽しさを紹介してきたが、ではクルマはというと、やはりきっかけは仕事だった。バイクの楽しさを伝えるジャーナリストとしての道をスタートさせたものの、やはり嗜好性の高いバイクというジャンルだけでは仕事が少なく、クルマにも仕事の幅を広げたいと思ったことが、クルマを購入するに至った経緯である。

 バイクも同様だが、その楽しさを伝える仕事をしたいと思っているのに、自らクルマを所有していないなんて私の中ではあり得なかったのだ。いい所と悪い所の両方を知らなければ、人に面白さや良さを伝えられるはずもない。そして、これらの一番マイナスとなる部分と言えば、維持費や保管場所などの問題だろう。

 このような理由から、クルマを購入することを決めた私だったが、そもそも私はペーパードライバーではなかったのか。そう思った方もいるだろう。しかし、バイクのMT仕様に乗り慣れたことでフットブレーキに慣れたのか、何度かレンタカーを借りて乗ってみたAT仕様のクルマは、ペーパードライバーだった当初とは違い、自然なブレーキが踏めるようになっていた。

 そのため、普通に運転をするだけなら問題はなかったのだが、バイクと同じくどんなクルマでも乗れなければ、仕事にはならない。そこで、教習所を卒業してから1度も乗っていないにも関わらず、初めての愛車に選んだのはMT仕様の86だった。

 以前から仲良くしていたクルマ屋さんで購入したのだが、納車日に引き取りに行った際にはMTの操作方法を思い出せず、駐車場を出ることができなかったことを覚えている。クルマ屋さんは絶句しながらも、その場で簡単な教習をしてくれ、なんとか自宅まで運転して帰ることができた。

 そんな状況でもMT車を買ったこと。それが、私の今の仕事に対する覚悟だったのだ。「MT仕様は絶対に面倒臭くなるからやめたほうがイイよ」多くの人がMTペーパーだった私の決断に反対したが、私にとって愛車はMT仕様でなくては意味がなかったのだ。なぜなら、AT車なら乗る機会はいつでもあるが、所有しなければMT車に乗る機会など滅多にない。モータージャーナリストとして、いつか来るかもしれない「MT車に乗る仕事」を逃すわけにはいかなかったのである。 教習所を卒業して以来のMT車の運転は、想像以上に楽しいものだった。クラッチとブレーキを踏みながらエンジンを始動した際の迫力あるエキゾースト音から始まり、クラッチを繋いでスムースに発進できたときの小さな達成感や、坂道発進がバッチリできた瞬間など、MT車の運転には小さな成長を感じられるポイントが至る所に散りばめられていて、飽きることはない。さらに、公共交通機関とは違い、自分だけのプライベートな空間で遠くまで移動できる点も、ワクワクするポイントだった。

 

私の行動範囲を広げてくれた86

 さらに、クルマを所有したことは、私のフットワークを軽くし、大幅に行動範囲を広げてくれた。例えば遠出に誘われた際も移動手段を確保する必要がなくなり、仕事においてもプライベートにおいても、すべてが自由になった気がした。自分の行動において、人に頼る必要がなくなったのだ。誰に気兼ねをすることもなく、好きな時に好きな場所に行ける。最高の生活ではないだろうか。

 とはいっても、もちろん仕事はしているし、誰にも関わらずに生きていくことは不可能だから、柵がないと言えば嘘になる。それでも、クルマとバイクを所有したことは、私の生活をさらに充実度の高いものにしてくれたことは事実だし、なにより本当の意味での自立をさせてくれた。 興味のない人にとっては、ただの移動手段に過ぎないかもしれない。しかし、クルマやバイクは、所有する人の視野を広げ、人生を変化させるきっかけをくれる存在だと私は思う。

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