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悲劇のスーパーカー「BMW M1」! イタリア+ドイツの最強コラボだったのに失敗した理由とは

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TEXT: 大内明彦  PHOTO: 大内明彦/BMW AG

堅牢NAエンジンが見せたターボ勢との死闘の数々

 また、M1の心臓部となった直列6気筒3.5LのM88型エンジンは、性能が高く安定していること、壊れないこと、メンテナンスが容易であることなどから、その後耐久レース(WEC、WSPC)のグループC2カー用エンジンとして重宝がられ、フォード系V8エンジンと争いながらタイトルを掌中に収める成功を見せていた。M1の直列6気筒3.5リッターのM88型エンジン さらにM88型で培われた技術は、グループAレース(ETC、BTCC、JTCなど)の最終兵器として開発されたM3(E30)のエンジンに活かされることになる。BMW M3のE30エンジン

 3453ccのM88型直列6気筒エンジンから2気筒分を切り落とすと排気量2302ccの直列4気筒となり、このエンジンがM3に搭載されたS14型エンジンそのものとなる。BMW M3  グループAレース仕様

 自然吸気エンジンを使うことで、絶対パワーこそターボカーに及ばなかったが、バランスに優れたミッドシップシャーシはハンドリングで優位に立ち、ともするとターボラグの処理に手を焼くパワー第一主義のグループ5カーにひと泡吹かせる場面も多々あった。BMW M1 今となっては、ジウジアーロデザインの流麗なクーペボディをまとい、レスポンスに優れたM88型エンジンと高剛性シャーシが生み出す次元の高い走りは、歴史に残る名車の1台であることは疑いようもない。

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