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鬼才が手がけた「いすゞ117クーペ」! プロが今なお「空前絶後のデザイン」と断言する理由とは

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人/日本自動車工業会

デビュー当時から変わらないスタイリングで生産し続けた

 これもまたご存知のとおり、117クーペは生涯にわたって、ほぼ“生まれたときの姿”を通したクルマでもあった。話は前後するが、最大の変更は1977年にヘッドランプが丸型から角型に変わったことで、このときには前後バンパーも、直前の幅広のメッキからラバーを組み合わせたメッキとブラックのコンビタイプに変更されている1973年にマイナーチェンジを行った中期型の117クーペ

 一方で古い時間から戻してくると、その前は量産化のタイミングでバンパー形状と取り付け位置(高さ)、テールランプ形状、フェンダーミラー形状(量産後にもう1度やや角張ったハウジング形状に変えられている)といったディテールの変遷はみられる。1973年にマイナーチェンジを行った中期型の117クーペの内装

 同様にインテリアも、大きくはハンドメイド時代と量産型とでは全体が大きく変えられたほか、角目になると、インパネやシート形状が全体に改められた。じつはアンチ角目派の筆者だったが、角目になり、助手席側にあった吊り下げ式の“クーラー”が内蔵式のエアコンになったことと、パワーステアリングの採用で(ステアリングホイールの径も小振りに)ステアリング操作がじつになめらかに行えるようになったことのふたつだけは、角目になって羨ましいと思えたことだった(MTのシフトフィールも、独特の短いストロークはそのままに、より軽くなめらかな操作タッチになっていた)。1973年にマイナーチェンジを行った中期型の117クーペのリヤディテール

 ただし、ステアリングコラム左側奥に腕を伸ばして操作するスティックタイプのパーキングブレーキレバーは最後まで踏襲された。

 現代のクルマでは望めないが、ガラスエリアが広くピラー類は細く、ベルトラインも低かったため、視界が非常にいいことも117クーペのよさ。ヘッドレスト付きの後席は頭上空間こそミニマムだったが、2+2のまさしくイタリアンGTの雰囲気だった。1973年にマイナーチェンジを行った中期型の117クーペの内装 それと思い出したが、大学時代に友人を誘って旅行に何度も出かけたが(北海道、京都、鳥取といろいろ出かけた)、トランクスペースはスペアタイヤに占領され、荷物を積むのには少々苦労をさせられたことは、GTとしてあまり声高に言えないことのひとつだった。

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