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今じゃ絶対にありえない! 一代限りの「専用エンジン」を搭載したクルマ5選

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: トヨタ/レクサス/ホンダ/日産/マツダ

トヨタ・センチュリー 1GZ-FE

 専用エンジンが搭載されていたのは、何もスポーツモデルだけではありません。日本が誇るショーファードリブンであるセンチュリーにも専用エンジンが用意されていました。1997年に登場した2代目センチュリーには、1GZ-FEと呼ばれる5L V12の専用エンジンを搭載しています。 2021年現在、日本の乗用車としては唯一のV12エンジンであることにも驚かされます。ですが、スーパーカーなどに搭載されたV12とは異なり、センチュリーらしいメカニズムが採用されているのも興味深いポイントです。

 まず6気筒ごとの片バンクずつで独立したエンジン制御とし、どちらかのバンクにトラブルが生じても片方のバンクで走行可能としました。そして燃料ポンプを2重系統とし、エンジン始動ごとにポンプを切り替えて耐用年数を延ばすとともに、どちらかのポンプに異常が発生しても通常時と同じように走行できるようにしています。このように「何があっても無事に要人を送り届ける」というセンチュリーらしい工夫がなされたV12ユニットなのです。

 また、2003年には圧縮天然ガスCNGを燃料とした1GZ-FNEもラインアップに登場。天然ガス仕様のV12エンジンは、世界的に見ても稀な存在でしょう。

マツダRX-8 13B-MSP

 今でこそラインアップから消えてしまいましたが、かつてマツダは、スポーツカーはもちろんセダンやバスにまでロータリーエンジンを搭載していました。しかし時代とともに採用車種は減少、2012年のRX-8を最後にラインアップから消えてしまいました。そのRX-8に搭載された13B-MSPは、過去に販売されたロータリーエンジンとは異なり、RX-8専用エンジンという形となりました。 事実上の先代モデルとなるRX-7に搭載されていた13B-REWがターボエンジンだったのに対し、13B-MSPはNAエンジンであるため、単純なNAバージョンと思われてしまうかもしれません。しかし、市販車として初めてサイド排気ポートを採用し、吸気ポートも従来比30%拡大し吸気抵抗を大幅に低減。その他各種パーツの軽量化などを行い、新世代エンジンとしての進化を遂げています。 13B-MSPはNAであるため、スペックこそ先代エンジンとなる13B-REWに比べて劣ります。しかし、NAロータリーならではの突き抜けるような回したくなる魅力的な回転フィーリングを持っているのです。

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