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全盲ライダーも果敢に走行! 障がいのある方も楽しめる「パラモトライダー体験走行会」が開催

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

バイクへの情熱を持った5名が参加してくれた

 この体験走行会は以前までは脊椎損傷によって車いす生活を余儀なくされた参加者ばかりだったが、今回の走行会には、5名の参加者が来場した。Th12-L1の脊椎損傷による下半身の完全麻痺の2名、古谷 卓さんと長田龍司さん。大腿切断による義足の2名、丸野飛路志さんと諸隈有一さん(ともに初参加)。そして7月に開催した会で、初めて参加した盲目の縫田政広さんとなる。

 すでに体験走行会で走行経験をしている参加2回目の車いすの2名は、早々に大型バイクに乗ってコースを周回。そして義足の2名もパドックでの動作確認の後、サーキット走行を開始。

 走行を終えた古谷さんは「車いす生活を余儀なくされたとき、足が動かないことよりもバイクに乗れないことのほうが辛かった。こうやってまたバイクに乗れたことを純粋に感謝しています」とコメント。またその古谷さんをこの走行会に誘った丸野さんは「まったく同じ日に事故をした同じ境遇のバイク仲間と一緒にこうやって走れるなんて夢にも思わなかったから嬉しいです」と語った。

 また長田さんは「もっと乗りたいし、もうちょっと速く走りたい。もちろん、今度はドライ路面で!」と次の機会を早くも楽しみにしている様子。諸隈さんも「久しぶりというより、初めての体験。楽しくて楽しくてひたすら笑ってました」と。

 この日、途中からの参加となった盲目の縫田さんについては、前回自動車教習所での走行の確認はできており、パドックを利用して、コーナリングの確認を経て、ついに本コースデビューとなった。念のためアウトリガー付きの車両を使用し、搬送車両はバイクではなく車両を使用。インカムで進行方向や曲率を指示しながらコースを一周した。途中コースアウトする場面もありスタッフに緊張が走ったものの、無事にコースを周回した。

 周回を終えた縫田さんは「すごく緊張しました。でも、後ろから皆さんがしっかり指示してくれて安全に走ることができました。本当に皆さんには感謝しかありません。感謝、感謝です!  そして、また乗りたいです!」と感想を述べてくれた。

 サイドスタンドプロジェクト(SSP)「パラモトライダー体験走行会」、次回は9月19日(日)に群馬県自動車教習所での開催を予定している。参加ボランティアも募集中だ。

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