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「デコトラ」ネーミング生みの親だった! 老舗模型メーカー「アオシマ」が我が道を突き進むワケ

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TEXT: 西川昇吾(NISHIKAWA Shogo)  PHOTO: 青島文化教材社

「デコトラ」という名称はアオシマが初だった

 そしてもうひとつ、青島文化教材社の自動車模型を語る上で外せないのが「デコトラ」です。今でこそデコトラという名称は市民権を得ていて、多くの人に意味が伝わる言葉です。東京パラリンピック開会式でも話題となり、もはや世界に通じる言葉と言っても過言ではありません。青島文化教材社 そんなデコトラという言葉は実は青島文化教材社が作ったもの。ことの発端は1975年に公開されヒットとなった映画「トラック野郎」シリーズにあります。青島文化教材社 電飾やペイント塗装でカスタマイズされたトラックが劇中で大活躍するこの映画の影響を受け、電飾などでカスタマイズしたトラックに乗るドライバーのことをトラック野郎と呼ぶようになります。

 青島文化教材社もトラック野郎の乗るトラックをプラモデル化しようとしますが、競合他社との関係により当時版権を取得することができませんでした。そこで「デコトラ」というネーミングを与え販売を開始。この商品はヒットし、青島文化教材社を代表する商品のひとつとなります。

 それと同時にデコトラという呼び名も普及。もしも青島文化教材社がトラック野郎の版権を取得できたら……カスタマイズトラックのモデル化を諦めていたら……パラリンピックの開会式で「DEKOTORA」が話題になることもなかったでしょう。青島文化教材社

好きこそモノの上手なれ!

 こうして時代とともに確立されていった青島文化教材社の自動車模型。つねに時代を読み取る商品企画をしていると思ってしまうかもしれません。しかし、基本的には好きなモノを企画しているとのこと。そのため車種選定などはクルマとバイクが好きな企画部メンバー各々の好みなんだとか。

 そのため時代によって商品ラインアップの厚いジャンルがあったりなかったりすることもあるそうです。青島文化教材社の自動車模型は、まさに好きを形にしている、そんな商品たちなのです。

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