意外と知らない「ハイグリップタイヤ」って一体何? あえて選ぶメリットとは (2/2ページ)

ハイグリップタイヤのメリットとは?

 ではハイグリップタイヤのメリットを、もう少し詳しく紹介していきたい。まずは名前からわかるとおりのグリップ力だ。サーキットのドライ路面で本領を発揮するのは当然として、走行中に天候が急変しても危険な目に遭わないよう、ウエット路面でも極端にグリップが落ちないよう設計されている。

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 Sタイヤはハード/ミディアム/ソフトなど複数のコンパウンドが用意され、路面コンディションや温度によって使い分ける必要があるのに対し、ハイグリップタイヤは空気圧の調整くらいで対応が可能。つまりサーキットから一般道まで履きっぱなしで、ドライでもウエットでも使えるのが最大の魅力といっていい。ブリヂストン・ポテンザRE71RSを装着したスズキ・スイフトスポーツ画像はこちら

 もうひとつは強い荷重に対する耐久性。ボディの軽い軽自動車やコンパクトカーは別として、エコタイヤでサーキットを全開アタックすれば、わずか数周でトレッドがボロボロになる可能性がある。

 一方ハイグリップタイヤはひとつひとつのブロックが大きく、コンパウンドやケースも大きな負荷を想定した設計で、路面温度が異様に高かったり空気圧を間違えなければカンタンには音を上げない。ヨコハマADVAN A052画像はこちら

「燃費」「ロードノイズ」「耐摩耗性」がネック

 ココまでいいことばかり挙げたが、逆にデメリットはないのだろうか。一般的なラジアルタイヤやエコタイヤより弱いのは、燃費とロードノイズと耐摩耗性と価格の4つ。とはいえ燃費は摩擦抵抗を大きくしたこと、ロードノイズは設地面積を増やしたこと、耐摩耗性は柔らかいコンパウンドを使ったこと、いずれも最大の武器であるグリップ力とのトレードオフだ。価格にしてもハイグリップタイヤが割高だからといって、エコタイヤでサーキットを走れば上で書いたようなトラブルが起き、街乗りに使うのも危険で買い替えなんて事態になりかねない。ヨコハマADVANA052を装着した日産スカイラインGT-R(R33)画像はこちら

 またSタイヤに対しては絶対的なグリップ力では引けを取る。ただし路面コンディションに対しての合わせやすさ、ドライとウェットにおける性能のバランス、耐摩耗性は圧倒的にハイグリップタイヤが上だ。

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