ターボ車乗りならまずはやっておきたいくチューニング!
ターボ車チューンの「はじめの一歩」であり、最大の魅力とも言えるのがブーストアップ。ブースト圧とはエンジンに空気を押し込む圧力で、それをアップしてもっとエンジンに空気を入れてしまおうということ。ほとんど部品交換は必要なく、10万円程度で20~30psほどもパワーアップできたりするのだ!!
現行車ならコストパフォーマンス高し
ブーストアップはターボ車最強のチューニングであり、チューニング界でターボ車が愛されるのもブーストアップできるからである。なにが最強なのか、それはコストパフォーマンスだ。
現代のクルマではECU(エンジン・コントロール・ユニット)内のマップでブースト圧を制御している。なので、このデータを書き換えるだけで最大ブースト圧を高めることができ、エンジンにたくさんの空気とガソリンを送り込んで爆発力を増強することができる。それをブーストアップと呼ぶ。
もちろん自動車メーカーでは、さまざまなことを考慮してブースト圧を決めている。それを引き上げてしまうのだから多少のリスクがあるのも事実。ひと昔前は、エンジンの寿命と引き換えにパワーを絞り出すと言われていた。だが、現代ではちょっと違う。
メーカーで、燃費や排ガス基準などを考慮して決められたパワーを解き放つイメージ。なので、決して寿命とトレードオフなわけではない。もちろんブースト圧を2倍や3倍にすれば、エンジンにもタービンにも負担が掛かって壊れてしまうが……。
そもそも、タービンにもエンジンにも容量があるのでブースト圧を上げるだけパワーアップするわけではない。ある程度のブースト圧で出力はサチュレーションするので、パワーが増して負担が増えない、ちょうどいい塩梅のところで止めることが大切なのだ。正しいブーストアップの場合、0.6kg/cm2を0.9kg/cm2まで高めるとか、1.0kg/cm2を1.2kg/cm2まで高める程度。1.2~1.5倍程度の過給圧力にするのだ。
リスクが少ないとはいえ間違えればエンジンが壊れることもあるので、自作ブーストアップなどは危険極まりない。しっかりと検証した実績あるサービスを提供するチューニングショップや、大手量販店などで相談してほしい。