元祖「車中泊カー」が今や1000万円以上! 人気の「ワーゲンバス」今買っておくべきモデルはドレ? (1/2ページ)

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元祖「車中泊カー」が今や1000万円以上! 人気の「ワーゲンバス」今買っておくべきモデルはドレ?

この記事をまとめると

  • フォルクスワーゲン・タイプ2「ワーゲンバス」の購入ガイド
  • 1967年式までの「アーリーバス」が価格が世界的に高騰
  • 1968年式以降の「レイトバス」なら比較的手が届きやすい

V字顔の「アーリーバス」、最初期モデルだと800万円~

 戦後ドイツの再出発とともに、「国民車」フォルクスワーゲンのタイプ1=「ビートル」が本格的に生産され始めてまもない1950年に登場したタイプ2=「バス」。ざっくり説明すると、リヤエンジン・リヤ駆動(RR)のビートルのシャーシに大きな四角いボディをすっぽり被せた構造のワンボックスカーで、エンジンも同じ空冷水平対向4気筒、通称「フラット4」を搭載していた。

 人も荷物も運べる「コンビ」というグレードや、リヤの荷室に窓がない「デリバリーバン」、リヤを荷台にした「ピックアップ」といった商用車モデルが多数販売された一方で、居住性をアップした乗用車モデル「マイクロバス」もほぼ同時期にリリースされた。

 フロントフェイスがV字型で2トーンカラーの「マイクロバス」仕様が、おそらく一番なじみ深い「ワーゲンバス」のイメージだろう。

アーリーバスのマイクロバス

 ちなみに1950年~1955年までの最初期のVWタイプ2は世界的にも希少な存在で、フロントウインドウの上に「ひさし」が付いていないのが見分けるポイント。リヤのエンジンリッドが後のモデルより大きいことから「バーンドア(納屋の扉)」と呼ばれている。

 このバーンドア時代のバスは、10年ほど前から世界的にヴィンテージカーとしてプレミアム価格となっていて、キレイな個体だと800万円以上、1000万円以上の値が付くことも珍しくない。

希少なバーンドアのピックアップ

カウンターカルチャーとともに「車中泊」&キャンプのベースとして活躍

 アメリカでは1969年に開催された伝説の野外フェス「ウッドストック・フェスティバル」に象徴される、「カウンターカルチャー」や「ヒッピームーブメント」が、1960年代後半から70年代にかけて若者の間で大流行した。これも伝説的なバンド「グレイトフル・デッド」は全米のツアーに、数えきれないほどのファンたちがクルマで一緒に付いていき、長大なキャラバンとなっていたのも有名なエピソードだ。

 そんな自由に放浪する若者たちの間で、当時は中古で安かったVWバスが愛用されて、放浪の旅のお供となったわけだ。車中泊するにせよ、サイドタープを使ってキャンプをするにせよ、安くて信頼性が高くて収納力の高いワーゲンバスが打ってつけだったのである。

アーリーバスのマイクロバスでキャンプ

 また、それと並行して1960年代から欧米でキャンピングカーがブームとなる。ワーゲンバスのリヤに折り畳みのベッドを取り付けたり、室内の高さ確保と換気と採光を兼ね備える「ポップアップルーフ」を付けたり、クローゼットなど収納を強化したキャンピングカーも続々と登場している。

アーリーバスのキャンピングカー

 いわゆる「アーリーバス」のなかで「バーンドア」以降の、1956年~1967年にかけてのモデルも、この10年ほどで価格がすっかり上がってしまった。現在日本でそれなりにマトモな状態の個体を買おうとすると、相場は450万円から600万円がボリュームゾーンで、上は1000万円以上になることもある。

 一般に「窓の数が多いほど高い」のがアーリーバスのお約束だ。ルーフ部分の両脇にも小さな窓がつく「マイクロバス・デラックス」は「23ウインドウ」とも呼ばれて、この時代のVWバスの中で一番プレミアムな存在。また、キャンピングカー仕様だと同じ状態の同じ年式より少しプラスになる。

 とはいえ、ワーゲンバス全般がここまで高くなった現在では、そういった要素よりも、個体それ自体のコンディションの良し悪しの方が重要な要素となってきているのが実情だ。

 なお、アーリーバスこの10年ほどで100万~200万円も値上がりしたので、現在乗っているオーナーさんは、別に極端なお金持ちというわけでもないのでご留意を……。

マイクロバス・デラックス、通称23ウィンドウ

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