言わば「車内で使える石油ストーブ」? 車中泊の神アイテム「FFヒーター」ってナニ (1/2ページ)

言わば「車内で使える石油ストーブ」? 車中泊の神アイテム「FFヒーター」ってナニ

この記事をまとめると

  • キャンピングカーの必需品「FFヒーター」とは
  • 環境性能と経済性を両立する優れた暖房機器
  • 後付よりもキャンピングカー購入時の装備がオススメ

エンジンを動かさなくとも暖房できる車中泊の必需品「FFヒーター」とは

 キャンピングカーのマストアイテムとして知られる「FFヒーター」。エンジンを稼働することなくクルマの燃料を使って車内を暖めてくれる暖房装置のFFヒーターだが、意外にもその仕組みを知らない人も多い。ここでは神装備として知られるFFヒーターについて解説して見よう。

 そもそもクルマの暖房とは、エンジンブロックの中に刻まれた水路に冷却液(クーラント)を循環させ、ヒーターコアを介して熱を車内へと導くことで温風を生み出している。簡単にいえばエンジンで温められた冷却液を冷やすために発生した熱を利用して、室内を暖めているということだ。

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 そうなると、エンジンを止めた状態では冷却液が熱せられず、室内に暖かい風を送り込むことができなくなり、車内を暖めようとすればエンジンを動かし続けなければならない。エンジンをかけ続けながら車中泊を行うことは無駄な排気ガスを生むだけでなく、エンジン音や排気音が周囲のキャンパーへの迷惑行為となり、最悪の場合には排気ガスが車内へと入り込むことで一酸化炭素中毒を引き起こす可能性もある。

 そんなシチュエーションを打破してくれるのが「FFヒーター」だ。キャンプ好きなら耳にしたことがあるワードだと思う。このFFヒーターの「FF」とは強制給排気式を意味する「Forced draught balanced Fuel systems」の頭文字を取ったもので、自動車業界ではクルマに取り付けるヒーター(暖房器具)を指す。キャンピングカー画像はこちら

 その用途はエンジンを使った暖気の循環ではなくFFヒーター単体で暖が取れることに大きな意味を持つ。構造を簡単に説明するのなら「後付け式の燃焼式ヒーター」であり、燃料タンクからポンプを介して汲み上げた燃料、または別体のタンクを設けてLPガスや軽油などをヒーター本体で燃焼させて熱を得るものだ。

 燃焼に使用する空気は車外から取り込み、燃焼後の排気も自動的に車外へと放出することで一酸化炭素中毒を引き越す心配もない。ここではFFヒーターがもたらすメリットについてレポートしてゆこう。

メリット01:「エンジンを停止した状態で使用できる便利な暖房器具」

 春、夏、秋とは違い、気温が下がる冬場の車中泊で車内の温度を快適に保つには暖房器具は欠かせない。通常の自動車はエンジンを稼働させることで「熱」が生まれ、熱せられた冷却水を使い「熱交換」を行うことで暖気を生み出している。

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 そのため、エンジンを停止した状態では暖を得ることができないのだが、FFヒーターはエンジンをかけることなく安全に使用することができる。

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