レースゲーム専用チェアも買っちゃった!
そこで、仕事部屋のワークデスクに固定すればもう少し快適にプレイできるのでは? とホームセンターに行ってあれこれ試したけれど、わがDIYレベルではうまくいかずに断念。
こうなれば乗り掛かった舟というわけで、いわゆる「レーシングコックピット」の類いを調べて検討した末、コスパと収納性、それに「そこそこの」剛性の3つのポイントから、「PLAYSEAT レーシングコックピット Challenge」というゲーミングチェアを導入。お値段は3万円弱だった。
シートの座面部分は布になっているため折り畳みが可能で、ペダルユニットの台となる部分もプレイヤーの自重でしっかり固定されるのがナイスな設計。もちろんステアリングはボルトで固定するので剛性はなかなかのものだ。
座るときは、ステアリング部分のアームの片側を外して回転できるようにもなっているが、直接、足を通してヨッコラショで収まることもできる。座り心地も良好だ。
使わないときは折り畳んでベルクロで固定する仕組みで至ってカンタン。「eモータースポーツ」の頂点で激しい操作をするのでない限りは、このくらいが必要十分なスペックかと思えるのである。
もはや限りなく「クルマの運転」を味わえる
さっそく「レーシングコックピット」に座って筑波を走ってみる。いや、これ、いままでと完全に別次元! ステアリングもペダルもグラつかず、ブレーキを思いきり踏みこめることで、本当にリアルな走り方ができるのだ。
筑波の第1コーナー手前でしっかりブレーキングし、ステアリングを切りこんでいくときも手元に繊細なフィードバックがあるので破綻しないように配慮でき、立ち上がりでアクセルを踏みこみつつ姿勢を整えるまでの動きもじつにスムース。本当に走っている感覚そのものだ!(なお記者は筑波をリアルで走った経験ゼロ……)
手のひらの小さな純正コントローラーでプレイしていた時間はいったい何だったんだろうと思えてしまった。確かにこれこそ、グランツーリスモが「ゲーム」ではなく「シミュレーター」と名乗る所以であって、味わわないのはもったいなさすぎる!
ロードスターならではの「アクセルワークで曲がる」感覚を堪能しながら、ゲーム内とはいえ、コースアウトやスピンをしないように丁寧に走って少しずつペースを上げていく。結果、筑波のベストタイムは「1分14秒367」まで短縮することができた。
操作に余裕が生まれるからMTモードで走れる
こうなると欲が出てきて、CARトップ誌「筑波アタック」の1分13秒521に挑みたくなる。ずっとATモードで走ってきたが、14秒を切るには、もっとエンジンパワーを使い切りたいし、コーナーでは2速に落としたいタイミングが少し自分の感覚と違ったりする。
そこでMTモードに切り替えてみた。さすがにシフトチェンジは、ハンコンのパドルを使うということでご容赦いただくとして……。
正直、レースゲームでMTを使うのは自己満足の領域だと、長年にわたり思っていた。でも、ステアリングもペダルもきちんと固定され、プレイヤーの体もシートにきちんと固定されてのドライブだと、操作に余裕が生まれて、シフトチェンジしてもデメリットがないのだ。
とても気持ちよく、リアルに「人馬一体」を感じながら筑波を走っていたら、リズムに乗って走れたラップでついに「1分13秒168」を記録! 参考タイムにしたCARトップ誌のタイムを切ることができた。バーチャルでクルマを壊す心配をしないで走っていることや、タイヤ、20kgの重量差などあるので、現実世界でこう走れるわけではないのだが、ともあれ嬉しい!
こうなったら次はシフトレバーも増設しようか、と気分は盛り上がりつつ、まもなく新作「グランツーリスモ7」も出るし、ともあれ皆さん、まだの人は「自分へのお年玉」と思って、ハンコンまわりの装備を整えると超ハッピーになれることをお約束したい。
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