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かかるかかからないかはその日次第! たかが「エンジン始動」が旧車には「一大イベント」だった

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Auto Messe Web編集部

多少の違いはあれど旧車の火入れ儀式の手順はこの通り

 とはいえ、旧車オーナーであれば誰しも、物すごく寒い日の朝などに「あれれ、今日はエンジンに火が入らないから、こりゃあ素直に足グルマか公共交通機関で出かけた方がいいかもしれないな……」と頭の中で思ったことがあるだろう。

 自宅のガレージにて愛用している旧車のエンジンが始動しない場合は、足グルマや公共交通機関を活用できるが、宿泊イベントに参加し、2日目や3日目の早朝にエンジンがスムースにかからなかったりするときは本当に血の気が引いてしまう。アルファロメオGT1600ジュニア

 筆者(50歳)は24年前に購入した1974年式のアルファロメオGT1600ジュニアをいまでも愛用しているが、極寒の朝にエンジンがかかりにくいときには、このようなことを実践している。まず、運転席に座り、キーを途中まで回して通電させ、ジジジジジコンコンコンコンコンという電磁ポンプの作動音を聞きながらアクセルを3回ぐらいパフパフパフと踏む。電磁フューエルポンプ

 その数秒後にキーを最後まで回し、ウニュニュニュニュ、ウニュニュニュニュっというクランキング音を聞きながら、ブブッという微細な手応えを伴ってエンジンに火が入った瞬間を見逃すことなくアクセルを軽く踏み、完全に始動するといった感じだ。

なかには旧車でやりがちなイミフな習慣もあるので注意

 以前は電磁ポンプではなく、機械式の‎フューエルポンプを使っていたので、運転席に座った直後にアクセルを5回ぐらい踏んでいた。温まったエンジンを再始動するときは既述したような「儀式」が不必要となる場合が多く、筆者の愛機はただ単にキーを回せばかかる。そのため、車外から手を突っ込み、キーを回して、エンジンをブルンと始動することも可能だ。エンジン吹かす

 そういえば、510型ブルーバードなどを愛用していたわが父親の世代は、エンジンを切る前にアクセルを一度踏み、わざわざブーンとさせてからキーをオフにしていたが、あれは燃料供給装置がキャブレターのクルマであっても意味のないことだ。いまも昔もエンジンは普通に切ったほうがいいので、これから旧車オーナーになろうと思っている方は、悪しき習慣をマネしないでほしい。

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  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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