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60万円以下だったら多少のことは気にならない! アウトドア初心者向けの「国産激安SUV」のオススメ車種

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: トヨタ自動車/Auto Messe Web編集部

中古市場で流通数が多い2代目エクストレイルは万能性に優れる

 中古車の流通台数の多さで言えば、2007年から2015年まで発売されていた2代目日産エクストレイルが候補に挙がる。アウトドアやSURF&SNOWのスポーツに特化した室内、ラゲッジルームの使い勝手などの各仕様は、今も昔もエクストレイルの得意とするところ。日産2代目エクストレイル

 防水シート、防汚ラゲッジルームは全グレードに標準装備され、ガンガン使える国産SUVの代表格。オールモード4×4の走破性能も高く、全天候、オールロードで安心・安全である。60万円以下で探しても、古すぎない2011年モデルあたりが狙えるのもうれしいポイントだ。日産エクストレイルの防水・防汚シート

ソロ&カップルでのキャンプ想定ならコンパクトSUVもアリ

 トヨタ・ヴァンガード&クルーガー、三菱アウトランダー、日産エクストレイルは4~5人乗車であっても、余裕あるラゲッジルームの持ち主。家族でのアウトドアにもぴったりだが、自分はソロ、またはカップルでのアウトドアを楽しむ。というなら、そこまでのサイズは必要ないとも言える(大は小を兼ねるのだが)。

初代アウトランダーのラゲッジ

 そこでもっとコンパクトな、しかし走破性にこだわったクロスオーバーモデルとして、2006年から2017年までの長い期間発売されていた、トヨタ・ラッシュ&ダイハツ・ヴィーゴの兄弟車を取り上げたい。じつは、今バカ売れのトヨタ・ライズ、ダイハツ・ロッキーの先輩に当たる車種であり、当時としても珍しい縦置きエンジンのFR/2WDというレイアウトだった。エンジンは1.5L。トランスミッションは4速ATだけでなく5速MTもあり、けっこう5速MT車の人気が高かったと記憶している。ダイハツ・ビーゴ

 ボディサイズは全長3995×全幅1695×全高1690〜1705mm。ホイールベース2580mmとコンパクトで、運転感覚はけっこうワイルドながら、今日のアウトドアでも立派に通用する本格キャラクターの持ち主なのである。2名乗車用と断ったのは、さすがにこの全長、ホイールベースだから、後席を使うとラゲッジスペースはギリギリの広さ。ゆえにアウトドアユースの場合は後席を物置きとして使う、あるいは後席を格納してラゲッジスペースを拡大して容量を稼ぐ、という使い方になるからだ。ダイハツ・ビーゴのラゲッジ

 中古車価格60万円以下で探すと2009年型が中心となり、13年を経過しているため税金面では不利になるものの、そもそも1495ccのエンジンでそれほど高くないから、あまり心配しなくていいだろう。機動力という意味では、今でもなかなかのパフォーマンスを発揮してくれる小さくても頼りがいある1台である。ちなみにダイハツ版のヴィーゴは今、中古車としてほとんど流通していない。かなりレアな存在になっている。

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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