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スズキ・ハスラー vs ダイハツ・タフト! アウトドアの最強「軽SUV」はドッチか徹底比較

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TEXT: 青山尚暉(AOYAMA Naoki)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

遠路はるばる訪れるアウトドアではタフト優勢に思えるが……

 と、両車のラゲッジスペースを中心にアウトドア適性を比較してきたわけだが、もちろん、アウトドアフィールドまでは運転もしくは乗車していくことになる。そこでの走行性能や快適性も見逃せないポイントだ。その移動に高速道路を使うとすれば、ACC(アダプティブクルーズコントロール)があると便利だが、タフトは電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールドとともに、ACC(ターボに標準、Gグレードのオプション)を用意。ダイハツ・タフトのACC機能

 一方、メーカーとして依然、電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールドを持たないスズキのハスラーはターボにACCを用意するものの、足踏み式ブレーキの採用もあって、その機能は限定的となる(渋滞追従機能なしという意味)。

 そこだけを見ると、遠路はるばる訪れるアウトドアではタフト優勢に思えてしまうのだが、じつは、乗り心地面で優位なのはハスラーということになる。とくに段差の乗り越えでのショック、振動、音に関しては大きな差がある。ハスラーこそ軽自動車のなかでベストな乗り心地を示してくれる1台なのである。タフトも4WDになると多少、よくなる傾向はあるのだが……。スズキ・ハスラーの走行シーン

 もちろん室内空間のゆとりも、とくにロングドライブでは快適度を左右するが、前席のシートサイズ、頭上、後席の頭上、膝周り空間、シートサイズ(一例として後席座面長はハスラー490mmに対してタフトは410mm)のすべてにおいて、ハスラーがリード。後席足元フロアに凸があるのもタフトである。乗り心地の絶対的な良さと合わせ、遠出すればするほど、ハスラーが優位に立つ可能性大である。スズキ・ハスラーのシート

 また、ソロ、カップル向けなのが前席優先パッケージのタフト。対して3~4人乗車の機会も多いというなら、後席にもゆとりあるハスラーと考えてもいいだろう。ということで、アウトドア最強はこの2台の比較ではハスラーということになるが、タフト全車標準のスカイフィールトップによる爽快なドライブ感覚、アウトドアフィールドにおいての「青空標準」の気持ち良さでは、サンルーフの設定がないハスラーが敵わない部分ではある。なお、今回は両車の車中泊性能についてはあえて触れていない。またの機会に比較、紹介したい。ダイハツ・タフトのスカイフィールトップ

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  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 青山尚暉(AOYAMA Naoki)
  • 学生時代からプロミュージシャンとして活動し、ある日突然自動車専門誌、輸入車専門誌の編集者に転身。その後、モータージャーナリストに。新車試乗記やクルマコラムの執筆だけでなく、1台のクルマに対して20カ所以上を独自開発ツールで計測する車両パッケージ解説にもこだわりまくる性分。また、ドッグライフプロデューサーとしても活動し、愛犬とのドライブ術、ペットと泊まれる宿について情報発信。Web、専門誌、一般誌、ラジオ、TV、インターペット、キャンピングカーショーなどで「愛犬との快適安心な旅スタイル」を提言。小学館@DIME、PETomorrowなどでは愛犬とのライフスタイル、ドッグフレンドリーカー記事を展開中。カートップの連載「CT DOG」をまとめた『愛犬と乗るクルマ』はドッグフレンドリーカー選び、愛犬とのドライブ旅行のバイブルとなるムック本。著書に「ぼくたちの外車獲得宣言」「ムリしないで外車が買える本」「すごい海外旅行術」など。輸入車の純正ペットアクセサリーの企画、開発、デザインにも携わっている。趣味はスニーカー、バッグ、帽子の蒐集。今も音楽をいい音で聴くことにこだわり、愛車のサウンドシステムは総出力400W 10チャンネル9スピーカーで構成されるデンマークの「DYNAUDIO」。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員(1994年~)。
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