旧車好きならいつかは乗りたい「キャブ車」! そもそも「キャブレター」って何? (1/2ページ)

旧車好きならいつかは乗りたい「キャブ車」! そもそも「キャブレター」って何?

この記事をまとめると

  • ガソリンと空気を混ぜてエンジン内部に送り込む「燃料供給装置」のこと
  • 完調に保つにはセッティングが必要
  • 気候や高度に合わせて細かい調整も重要になる

キャブレターのセッティングは想像以上に難しい

 じつにシンプルな原理なのだが、エンジンの回転数が変わることにより負圧も変動するので、キャブレターは低回転用、中回転用、高回転用という3つのジェットを使い分けている。そう、ちょっとだけ複雑なのだ。低回転=アイドリング付近をスロージェット(パイロットジェットとも呼ばれる)、全閉と全開の中間にあたるアクセル中開度付近をニードルジェット、アクセル全開付近をメインジェットが担当している。キャブレター

 担当している=燃料の供給量を決めているということで、スロージェットとメインジェットは穴の大きさによって量を決定。爪楊枝のような形状をしたニードルジェットはメインジェットに刺さっている。アクセルの開度に応じてニードルジェットが持ち上げられるとメインジェットの穴の隙間が拡がり、燃料の供給量が増える仕組みになっている。

 つまり、吸い込まれる空気の量が少ないとき、燃料はスロージェットから吸い上げられ、空気の量が多くなるとメインジェットから吸い上げられた燃料によって混合気が作られているということである。そして、スロージェットの受け持ち範囲よりも、さらに空気の量が少ない領域で仕事をしているのがパイロットスクリューもしくはエアースクリューだ。キャブレターの調整

 パイロットスクリューはスロットルバルブ(ベンチュリ部とも呼ばれる。この部分の吸気口断面積がキャブレターの大きさを決めている)よりもエンジン側に組み込まれており、空気とガソリンが混ざったあとの混合気の量を調整できる。エアースクリューはスロットルバルブよりもエアークリーナーボックス側に組み込まれており、ガソリンと混ざる前の空気の量を調整可能だ。

 パイロットスクリューの戻し回転数が規定値よりも多ければ、吸い出される混合気が増えて混合比が濃くなり、逆に戻し回転数が少なければ混合気の量が減少して混合比が薄くなる。その一方でエアースクリューの戻し回転数を多くすると、ガソリンの量が一定でキャブレターが吸い込む空気の量が増えるため混合比が薄くなり、戻し回転数が少なければ空気の量が減るため、混合比が濃くなる。キャブレター

 また、アクセル全閉時のエンジン回転数を決めるアイドルストップスクリューというモノもあり、このネジを締めるとアイドリング時の回転数が上がり、緩めると下がる。こちらもエンストしないように調整しなくてはならない。

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