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クルマより先に人間がオーバーヒート! 優雅に見えるクラシックカー乗りの真夏の地獄とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Auto Messe Web編集部

三角窓に扇風機にうちわまで、使えるものは何でも駆使する

 普段はアルファロメオGT1600ジュニアに独りで乗ることが多いので、三角窓を駆使しながら、着がえるためのTシャツをたくさん積んで真夏に走っている。50歳になって迎えた最初の夏からは後頭部に直接風が当たる角度で小型扇風機を設置し、信号待ち時にうちわで身体をクーリングするようにしている(何をやっても、焼け石に水なのだが……)。

 当ページの編集担当者である竹内氏は愛車のカルマンギアにVW公式うちわを搭載しているそうなので、クーリング装置というほどのモノではないが、うちわのような真夏対策品に自身のこだわりを反映させてもオモシロイだろう。さすがに「スワンプクーラー」を使っている人は少ないと思うが、これにステッカーをベタベタ貼ってもイイかもしれない。

大昔には「スワンプクーラー」と呼ばれる水の気化熱を利用したアイテムもあった

エンジンも人体も無理をさせずに余裕をもった運行で

 真夏に旧車で快適に走るためには、クルマのほうも対策が必要だ。具体的には、オーバーヒートやパーコレーションが起きないようにしたい。ラジエターは内部が錆びると水の通路が詰まってしまい、冷却効率が落ちるので、そろそろダメかな? と思ったら新品と交換してしまうのが吉だ。燃料がキャブレターに到達するまでに気化してしまうパーコレーションは、エンジンルーム内に遮熱板を設置することで防げるケースがあるので、真夏に乗れず、困っているオーナーは試してみるといいだろう。

 小まめな休憩、身体のクーリング、水分補給、そして、渋滞にハマらないようにするドライブ計画をしっかり実践すれば旧車で猛暑日に走ることも可能なので、熱中症にならない程度に楽しんでいただきたい。

冷却ファンの付いたシートクーラーは、背中から腰にかけて汗ばみの不快感を解消するには有効

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  • 筆者の愛機1974年式アルファロメオGT1600ジュニア
  • 走行中は三角窓で風を取り込むことができる
  • 後頭部に風が当たるように小型扇風機を設置
  • 大昔には「スワンプクーラー」と呼ばれる水の気化熱を利用したアイテムもあった
  • 冷却ファンの付いたシートクーラーは、背中から腰にかけて汗ばみの不快感を解消するには有効
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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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