「百恵の、赤い靴」で売り出したトヨタ初のFF車! 初代ターセル&コルサはデザインもパッケージングも秀逸だった (2/2ページ)

学生時代の筆者も試乗してみた

 さて実車だが、発売当時の筆者はまだ学生で、いまの仕事に就いていたわけではなかったので、実車は本当に少々ステアリングを握った程度にしか経験がなく、ちゃんとしたインプレをご報告する訳にはいかない。だが、縦置きエンジンのFWD車ということで(アウディの5気筒などを運転したのはその後のことだ)、神妙な面持ちで運転席に座りアクセルを踏み込んだのを覚えている。予想していたトルクステアなどもなく、普通に運転していられる……確かそんな風に思ったはずだ。

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どこかフランスの香りただようスタイリング

 スタイリングは、ガラスハッチとチョコンと愛くるしいリヤコンビランプを備えた3ドアのリヤビューがチャーミングだった。他方でセダン(4ドアだけでなく、この時代らしく2ドアも用意された)はいかにもスノッブな印象で、これはこれでよかった。いずれにしてもプジョーやルノーなどフランス車系の雰囲気が感じられて、無難であるはずのトヨタの実用車のなかでは、ほのかに攻めたところがあったようにも思う。

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 なお当初は1.5Lの1A-U型1機種のみの設定だったエンジンは、例の百恵の赤い靴になったときの改良で1.3L(2A-U型)が加わり、同時に1.5Lは当時のカローラなどにも搭載された3A-U型に変わっている。また1982年には2代目にバトンタッチを果たし、このときに新たにカローラIIが設定され3兄弟となった。省略語ないしは短縮形にどうも寛容になれない性格の筆者は、この3兄弟の「タコII」なる呼び方が、40年経った今でも馴染めずにいるのだが……。

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