「車高調」はメーカーによって何が違う? 間違いのない7ブランドの特徴をプロが解説 (1/2ページ)

「車高調」はメーカーによって何が違う? 間違いのない7ブランドの特徴をプロが解説

この記事をまとめると

  • チューニングの中心的存在「車高調整式サスペンション」
  • 多くのメーカーがしのぎを削る激戦区でもある
  • 人気の7ブランドの特色を解説する

スタイルと乗り心地と走りを好みに変えられる「車高調整式サスペンション」

 車高調はチューニングの中心的存在であり、メーカー各社の特性や特徴が現れやすい。そこでブランドごとにどんな特徴があるのかをぶった斬り紹介! 乗り心地がよく、サーキットも走れるなんて当たり前。そのうえで乗り味の特徴をまとめてみよう。

TEIN:質実剛健な専門メーカー、迷ったらFLEXを買えばOK

 WRCドライバーの藤本吉郎選手と、そのコドライバーだった市野 諮選手が立ち上げたブランドが「TEIN(テイン)」。サスペンション専門メーカーとして足まわりパーツだけをリリースしている。

 商品は大きく分けると入門向けの「FLEX」シリーズと、上級モデルの「MONO」シリーズに分かれる。

 FLEXシリーズは複筒式構造でしなやかさと10万円代前半という低価格が魅力。乗り心地は純正同等かそれ以上にしなやかで、ミニサーキットなら十分にスポーツできる性能を持つ。車高を下げたくて、スポーツ走行をしてみたい人にオススメ。

 MONOシリーズは「MONOスポーツ」や「MONOレーシング」などをラインアップ。こちらは本格スポーツ向けで構造も単筒式を採用。「スーパーレーシング」では伸縮別減衰力調整を備える競技対応モデルもある。こちらは本格的な性能と、オーバーホールや仕様変更も可能で、普段乗りからサーキットまで長く付き合える。サーキットでタイムを求めるならこちら。

 テイン製品でいずれのシリーズにも共通しているのはタフさ。こだわりの粉体塗装と特殊加工でサビに強い。とくに降雪地域の融雪剤による腐食に強く、もっとも固着しにくいとも言われる。また、室内から減衰力調整が電動でできる「EDFC ACTIVE PRO」もラインアップして人気を集めている。

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TEINのFLEX Zを装着したBRZ画像はこちら

HKS:自社設計自社製造、HIPERMAX Sで幅広く使える

「HKS(エッチ・ケー・エス)」は日本が世界に誇るチューニングパーツのリーディングカンパニー。エンジンパーツやマフラーなど、パワー系チューンで知られるがサスペンションも注力して自社開発している。

 おもなラインアップは「HIPERMAX S」と「HIPERMAX R」。どちらも単筒式車高調で、ストリート&ワインディングがS、ワインディングから本格サーキット走行がRという棲み分けだ。

 しかし、Sでも十分にサーキット走行は可能。どちらかというと、全体的にスポーティな味付けなので、Sでもミニサーキットから本格レーシングコースまで存分に楽しめる。とりあえず車高調を入れたいというならSがマッチする。

 Rは本格サーキット走行向け。バネレートも高めながら、街乗りにも対応できる懐の深さがある。とはいえ、基本的にはサーキットでベストな味付けだ。それもハイスピードなサーキットにマッチする仕様なので、タイムを求める人にオススメ。

HKSのHIPERMAX Sを装着したBRZ画像はこちら

CUSCO:減衰力伸縮別調整のリーズナブルなTN_Sに注目!

「CUSCO(クスコ)」は群馬県に本拠を置くメーカー。長くラリー競技に参戦しているが、スーパーGT300クラスやスーパー耐久にも参戦するレーシングチームでもある。

 サスペンションは入門向けからサーキット向け、ダートやラリー用まで幅広くラインアップしている。そのなかでも注目は「TN_S」と「TN_R」。これまで減衰力伸縮別調整だと別タンク式にするのが一般的で、構造上そうせざるを得なかった。

 しかし、TN_SとTN_Rでは通常の減衰力調整のつまみの部分を2段にすることでどちらの減衰力も調整できるように進化。それでいて価格は25万8000円~とリーズナブルなのだ。伸縮別調整としては異次元の価格を実現している。

 ラリー競技で培われたクスコのパーツはそのタフさも筋金入り。降雪地域でのサビにくさにも定評があり、寒冷地での支持率も高い。

CUSCOが仕立てたGR86画像はこちら

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