ゆっくり差せば2.0、素早く差せば3.0
「これ、どうにかならないの?」と思い調べてみたところ、たどり着いたのは「USB3.0はゆっくり差し込めば2.0として使える」という冗談のような話。デジタル・デバイスにしてはずいぶんアナログ的な話である。「マジか」と思いつつ、半信半疑でゆっくり差し込んだあとでフォーマットし直し、その後音楽を保存してクルマで使ってみた。もちろん、クルマのUSBに差し込むときもゆっくりである。すると、それまで「デバイスがありません」と、なにも反応しなかったUSB3.0のデバイスが、なんと! ちゃんと認識するではないか。嘘みたいな本当の話である。
もちろん、これには根拠がある。USB2.0とUSB3.0の違いを調べてみると、USB2.0と3.0の先端の端子は、両方とも共通。USB3.0は奥のほうにUSB3.0用端子があり、そこまで差し込むことで接続先がUSB3.0として認識する仕組みだ。そのためゆっくり差し込んで、最初にUSB2.0と認識させてしまえばUSB3.0のデバイスでもUSB2.0として使えるというわけだ。
車載なら「はじめゆっくり、ひと息おいて奥までグイ」
だったら認識する程度に浅く差し込めばいいんじゃないの? と思ったりもするが、クルマで使う時は振動で外れるなどの問題があるので、奥まで差し込みたい。確実なのは、まずゆっくり半分くらい差し込んでUSB2.0として認識させたあと、ひと息おいて奥まで差し込んでやることだ。一度USB2.0として認識してしまえば、その後奥まで差し込んでも2.0としての認識は変わらず、2.0のままで使えるようだ。
結論。USB3.0はゆっくりと半分くらい差し込んだあと、ひと息ついてまたゆっくりと奥まで差し込む。これで2.0として使える。パソコンは3.0でも音楽が聴けるのでまったく問題はないだろうが、もし2.0しか使えないソフトをお使いなら、同様にUSBを半分くらいまでゆっくり差し込んで認識させたあと、ひと呼吸おいて奥までゆっくり差し込んでみるといい。