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バブル時代のクルマに乗れなくなる!? 電子デバイスに仕込まれた「時限爆弾」とは

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web編集部

メーカーの復刻企画でも対象外で新品部品の供給は絶望的

 コンピュータユニットの不具合としては、基盤のハンダ剥がれや、コンデンサーについては劣化による液漏れ。さらに抵抗などから発火して内部が丸焦げという事例もある。問題は完璧なリペアがほぼできないことだ。一部の不具合については修理が可能だが、問題のない電子部品も劣化しているのは確実で、新品同様に戻すのは基本的にほぼ不可能。

 不具合部分については同じ規格の新品部品は手に入るだろうと思うかもしれないが、メーカー向けの専用品だったりすることも多く、一般には入手不可なこともある。そもそも電子部品も日々進化を続けていて、古いクルマ向けは供給停止というのも当たり前にある。

 最近は自動車メーカーによる復刻パーツが増えているものの、そのなかにコンピュータは見当たらない。つまり自動車メーカー、部品メーカーも当時と同じものを作るのは、コストや手間を考えると困難ということになるだろう。

液漏れによって腐食してしまった基盤

一部の車種には修理してくれる業者も存在する

 結局対策としては決め手はなくて、程度がわからない中古品をけっこうな金額で買ってみるしかなかったりする。一部の車種では、とりあえず問題ないレベルまでは修理してくれる電子系メーカーやショップがあるにはあるので、愛車が該当すればラッキーだ。

 ただ、初期のシンプルな制御であれば、回路をイチから作り直して最新のパーツを使って新品のユニットを作ることは可能で、最近はコンピュータ化が進んでいる1990年代のバイク向けに新規設計、新規製作している専門店もある。そこのオーナーによれば、自動車用も作ることは可能だろうとのこと。もちろん費用はそこそこかかるので気軽には手を出せないが、中身のわからない中古に何万円も出して泣きを見るよりは結局安かったりもする。

 いずれにしてもコンピュータをどうするかが、レストアまではしないにしても、ちょい古のクルマを長く乗っていこうと思ったとき、深刻な問題としてのしかかってくるだろう。

R32GT-RのECUリフレッシュ作業

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  • ホンダ・ビートの初期型ECU
  • ホンダ・ビートの初期型ECU
  • ホンダ・ビートの初期型ECU
  • ホンダ・ビートの初期型ECU
  • コンデンサーの液漏れで各所が腐食
  • 液漏れによって腐食してしまった基盤
  • コンデンサーの液漏れで各所が腐食
  • コンデンサーの液漏れで各所が腐食
  • R32GT-RのECUリフレッシュ作業
  • R32GT-RのECUリフレッシュ作業
  • R32GT-RのECUリフレッシュ作業
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