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【最新オークション動向】6000万円で落札「カウンタック・アニバーサリー」はパガーニ創業者が手掛けていた! 今後も値上がり確実

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TEXT: 山崎元裕(YAMAZAKI Motohiro)  PHOTO: 2022 Courtesy of RM Sotheby's

通称「アニバ」のボディワークはパガーニが手掛けていた

 パガーニに与えられた課題はじつに多岐にわたり、そして困難なものだった。エアインテークの再設計から、エンジンルームはもちろんのことフロントブレーキの対策にまで及び、ホイールも新たに15インチ径の2ピース鍛造アルミニウム製とされ、5000QVよりワイドなサイズ設定となった。

 内装もパワーウインドウを標準装備し、またシートも運転席、助手席ともにパワーアジャスタブルバックを採用。ステアリングホイールのデザイン、そしてエアコンもさらに高性能なものへと改められている。

 カウンタック・アニバーサリーの販売は1990年7月まで継続されるが、この間に生産された台数は657台と言われている。これは全カウンタックのシリーズ中、最多の数字を誇るものだ。

「アニバーサリー」もコレクションアイテムに

 今回の出品車は1990年3月にデリバリーされた個体で、ミラノのアチリ・モータース社を通じて最初のオーナーに(著名な弁護士であったという)渡っており、売却される以前にボディカラーはレッドから現在のイエローに塗り替えられている。

 その後1993年には新しいオーナーの手にこのアニバーサリーは渡るが、ここからのメンテナンス体制はまさに最新の注意を払った、そして保管状態も最善のものであったという。

 現在までの走行距離はわずかに2万7495km。ランボルギーニのポロ・ストリコは、シャシーナンバーとエンジンナンバーのマッチングを確認しており、さらに新車時からのサービスブックとユーザーマニュアル、さまざまな請求書等々のドキュメントもそのまま残されていた。

 注目の落札価格は43万2500ユーロ。円安の今ではやや割高に感じるかもしれないが、邦貨に換算すれば約6000万円に相当する。カウンタック・アニバーサリーにも、確実にコレクターズアイテムとしてのバリューが生まれてきたことを予感させる落札価格だった。

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