夏場の旧車オーナーに切実な「クーラー冷媒ガス」問題! 「R12」時代のクーラーを使い続けるには? (2/2ページ)

デッドストックもあるが「レトロフィット」が現在の主流

 まず対策としては、ネットオークションやフリマアプリなどでデッドストックが販売されているので、これを購入して使用する。もちろん価格はプレミアが付いていて少々高いが、とりあえずの問題は解消する。ただ、充填などは違法ではないけれども、確実な回収が定められているので入れ替える際は注意が必要であり、先に触れたように少しずつ抜けるので環境への悪影響もある。つまり問題を抱えての使用となるわけだ。

 現在、対策としてメインとなっているのが、レトロフィットなどと呼ばれる方法で、R12のシステムに現在も使われているR134aを入れるというもの。先に互換性がないと紹介したが、問題となるのは配管のつなぎ目のOリングやゴムの配管などなので、それらをR134aに対応している物に交換したうえで、R134aを入れる。キットで供給されている場合もあって、ポピュラーな方法と言える。また、各部を交換しないでもそのまま使えるようにしたというガスもあって、こちらを使っている人も見かけることも多く、専門店でも扱っていたりする。

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R12規格の冷媒ガス用の旧車クーラーを使うには画像はこちら

思い切って新品のクーラーキットを取り付ける手も

 ただ、どちらも確実ではなく、結局ダメだったという声も聞くので完璧でないというか、リスクがあるのは事実だ。と、聞くと、ダマシダマシ使うしかなく、万が一ともなればクーラーレスかと思うかもしれないが、最後にもうひとつ方法がある。それが新規取り付けだ。現行車のシステムを流用するのは相当難しいが、その昔オプションや社外品であったような、助手席の足元に吊り下げるタイプの新品キットがあるので、これにしてしまう。

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 ハコスカなどのメジャーな車種は専用キットもあり、それ以外でも車種によって異なるコンプレッサー部分はブラケットやプーリーをワンオフで作ったりして対応できる。なにより、古いクーラーのシステムを不安を抱えながら使用しなくてもいいのは最大のメリットでもある。ただ、見た目がインパネ組み込みとなる純正とは違って、後付け感が強いというのはデメリットだが、夏の暑さを考えるとそのようなことも言っていられないだろう。