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3年ぶりに「キッズエンジニア」が帰ってきた! 各自動車メーカーのプログラムに見る「次世代に伝えたい」こととは?

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TEXT: CARトップ編集部  PHOTO: CARトップ編集部

各クルマメーカーの特徴が表れたプログラム

 本田技研工業は水素を使ってクルマを走らせる実験型の体験。注射器のような器具に水素を吸い込ませたユニットを模型にセットし、実際に水素エネルギーでクルマを走らせる仕組みを理解するというものだ。水素車って案外いいかもしれないと体験を通して感じる保護者もいたようで、啓蒙されるのは子供たちだけではないことがよくわかった。子供を中心に家族や関わった大人達も意義を見いだせたのではないだろうか。

 マツダはマフラー作りを通してエンジンの発生する大きな音を消音する仕組みを理解し、音の秘密を探る知識体験。世の中がEVにシフトしている中、エンジンの可能性を追究し、走る歓びをサウンドでも体感することを重要視しているマツダならではのプログラムだ。知恵を絞りながら試行錯誤してマフラーを改造している子供もいて、さすがものづくりが好きな小学生が集まるイベントだなと感じさせられた。

 スバルが用意したプログラムは、4WDのスバルらしい2WDと4WDの違いを知る体験だ。坂道や階段の模型を使って、ミニカーで荷物が引けるかなどの実験を通じて、4WDの優位性を知るプログラムだ。さらに4WDのミニカーが急な坂を登っていくさまは圧巻だったようで、自分の家のクルマも4WDがいいと言い出さないか心配だと、冗談まじりに語る保護者がいたほどである。

 スズキはクリップモーターで動くクルマを作るというプログラム。EVはモーターで走っているが、エナメル線でコイルを作り、ペーパークラフトのクルマを被せて走らせ、EVの仕組みを学んでいた。

 三菱自動車工業はクルマの模型を使用して空気抵抗について学ぶプログラム。空気抵抗が少ないと燃費向上に繋がり、地球環境に優しいことを参加者は肌で学んでいたようだ。

* * *

 どのブースも熱気と歓声が湧き上がり、大きな盛り上がりを見せていた。今回のイベントを通して、学びや気づき、人前での発表など多くのことを経験し満足したという声をたくさん聞くことができた。

 子供達のものづくりに対する真剣な眼差しはプロのエンジニアそのもの。参加した小学生が社会人になる頃の2040年には社会の脱炭素化がより重要になり、自動車もEVを中心にインフラを含め大きな技術革新が求められているだろう。それを支える主体となるのが現在の小学生世代になると思うと、こうしたイベントの価値は計り知れない。

 

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