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ホイールの王者は「ワンピース」? 1分でわかる「マルチピース」との違いと構造ごとの特色とは

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TEXT: 加茂 新(KAMO Arata)  PHOTO: ウェッズ/AMW編集部

インセットを変えられるドレスアップ向きの「ツーピース」

 ツーピースはリムとディスクが別にできているタイプのホイールのこと。代表的なモデルで言うと「BBS LM」のようなもので、リムとディスクをピアスボルトで固定している。ボルトでの固定部が必要になったり決して軽量にはならないが、ディスクとリムの組み合わせを変えるとインセットを変えることができるので、オーダーインセットなども比較的簡単にできる。

 そのためドレスアップ系などでツライチを求めて究極のインセットにする場合に、ホイールメーカーに自分だけのインセットを特注することも可能だったりするのだ。

 現代ではそういったドレスアップやストリート用として使われるが、もともとはレースで使われていた。セッティングのひとつとして、ホイールのインセットやリム幅を変えられるように生まれたものなのだ。たしかに1980年代のレース「グループC」では、多くのクルマでツーピースのホイールが使われていた。

ラグジュアリーな演出ができる「スリーピース」

 ツーピースのイン側のリムとアウト側のリムをさらに別のパーツとして独立させたのがスリーピースと呼ばれるもので、さらに細かいインセットを選びやすくなる。

 ツーピースやスリーピースはこれまで剛性が低いとか、重いとか言われてきたが、リムを鍛造しているホイールが増え、ひと昔前に比べて軽いモデルも増えてきた。また、ボルト留めではなく溶接してリムとディスクをつなぐツーピースモデルも存在するのだ。

* * *

 ディスクとリムをつなぐ「ピアスボルト」がデザイン的なアクセントとして人気があり、最近ではピアスボルト風デザインを採用したワンピースホイールもあるほどだ。深いリムの奥にディスクがあるデザインは、やはり奥行きが出るため、クルマの足元の表情に深みが出る。そういった意味でツーピースやスリーピースモデルも強い人気を持っているのである。

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  • 加茂 新(KAMO Arata)
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  • チューニングライター。1983年生まれ。父が初代VWゴルフ、シトロエンBX、ZXなどを乗り継いでいた影響で16歳で中型バイク(ZRX400)を購入し、大阪芸大時代にAE86を購入。卒業後はチューニング&ドラテク専門誌を15年間製作し(約2年の編集長を含む)、数多くのレースにも参戦。2021年春よりフリーランスとなる。過去には180SX、S15、NA8、SCP10、86前期&後期を所有。現愛車はAE86、GR86、ZC33Sスイフトスポーツ、CBR954RR。
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