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車いすにも電動化の波が! 大手メーカー「MiKi」が電動市場に本格参入、1年以内に日本市場に投入予定

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明

軽さを武器に電動車いす市場を狙う

 福祉・介護・リハビリ・ヘルスケアの最新情報&最新機器が一堂に会す「第49回 国際福祉機器展 H.C.R.2022」のリアル展が、東京お台場にある東京ビッグサイトで10月5日~7日に開催された。同展示会には、車いす大手であるMiKi(ミキ)もブース出展した。

 創業から57年、これまで数多くの車いすの開発・製造を行ってきたミキでは、すでに電動車いすの開発をスタートさせているが、日本市場へは未投入だ。そのミキが今回はブースに「MiKi」のロゴとは別に「ELELIFE MiKi」という新たなロゴを掲げて出展。車いすを並べるだけではなく、その巨大なブースの半分は専用のスロープを設け、電動車いすの体験コースも用意していた。

 今回このエレライフミキのコーナーには、その電動車いす開発の歴史を振り返るボードも用意された。ミキが電動車いすの研究開発をスタートさせたのは2012年という。2016年には試作初号機を中国で発表し、2019年には中国およびアジア向けに市販電動車いすの発売を開始している。

 そのアジア向けがひと段落したあとに、日本市場向けに特化したモデルの開発に着手。そして今回のH.C.R.2022でその試作機がお披露目されたというわけだ。車いすの電動化によってより豊かで便利になる福祉用具のアイテムを、このエレライフミキというブランドとしてここから立ち上げるという。ちなみにこの電動車いすの国内市場への投入はこれからということになる。

 電動車いすというと、その重量ゆえにかえって外出をためらってしまうという本末転倒な事態になりがちだという。ちょっとした外出にも気兼ねなく使えるようにするためにも、その軽量化が最大の課題となる。もともとミキが得意とする、軽量でコンパクトな車いすの特徴を活かせばこの問題は解決できるとし、今回の電動車いす開発も、軽量でコンパクトであることを目指している。

 会場ではその介助型電動車いす「PowerChair(パワーチェア)」シリーズの試作機「SuperLight」が展示され、実際に触ることができた。左ホイールの車軸にモーター、反対側の車軸近くにリチウムイオンバッテリーを置く。この基本パッケージで重量は約15㎏という。

 試作機は、操作系によりグリッププッシュタイプとスイッチタイプの2種類が展示されていた。グリッププッシュタイプはそのまま押せば前進する。一方のボタン式は5段階の速さ調整が効くようになっている。

 今回はまず試作機のお披露目ということで、まだ市場投入には至っていないが、一年以内には製品化されるようだ。この製品化によって、だれもが気兼ねなく気軽に車いすでの外出ができる日が早く実現してほしいものだ。

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