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「コーティング」ではなく「固形ワックス」にこだわる理由とは? 洗車マニアが愛する深いツヤに理由がありました

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: Auto Messe Web

  • ワックスのイメージ

  • ワックスを塗り込むイメージ
  • ワックスのイメージ

塗装は何もしなければ傷んでいくばかり

 ボディケアの基本は保護である。塗装というのはツルツルしていて硬いイメージかもしれないが、簡単に言ってしまうと樹脂。そのため、ちょっと擦っただけでもキズが付くことがあり、紫外線などの影響を受けやすい。塗装表面はむき出しのため、なにもしなければ耐久性に欠けると言える。長期間経つと、カサカサになったり、色があせたりするのはこのためだ。

ディーラーでも施工可能なコーティングが主流

 最終的には劣化は止められないのだが、定期的に、マメにしてやれば廃車になるまでツヤをキープできることも珍しくない。保護する方法として現在お馴染みなのが、コーティングだ。新車時のオプションとしても用意されているが、専門店による施工を行えば、強力かつ長期間にわたって保護することができる。DIYでもコーティングは人気で、こちらは洗車後の濡れたボディにも使用できるといったお手軽系が現在は主流だ。

固形ワックスは深みのあるツヤが特徴

 しかし、その潮流のなかで、固形ワックスにこだわる人もいる。また、使ったことがなかったり、日ごろはコーティングを使っている人もあえて今、固形ワックスを使ってみるのはいかがだろうか。そもそも、ワックスとコーティングはなにが違うのかというと、ワックスは油性で塗装面に付着するもの。一方のコーティングは薬品であり、化学的に塗装面に吸着するという違いがある。油性であるワックスのほうが濡れたような深みのあるツヤが出て、コーティングは透き通ったクリアなツヤになるのはこの特徴の違いによる。

 コーティングは耐久性があり長期間効果が持続したり、作業がとても楽でスピーディではあるが、大切な愛車をキッチリとワックスがけしてやるのは愛着がわいてくるというもの。そのうえで、何度も言うが仕上がりは自然で、濡れたようなツヤが楽しめる。

 固形ワックスには安いもの以外にも、値が張る高級タイプがあるので贅沢して使ってみるのも一興だ。高級成分のカルナバロウをふんだんに配合したものであれば、極上のツヤを楽しむことができる。愛車が濡れたような深みのあるツヤに包まれているのを想像してみてほしい。使ったことがない人も、最近使っていない人も、ぜひトライしてみてはいかかだろうか。

  • ワックスを塗り込むイメージ
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