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「ディノ」や「73カレラ」に「2000GT」まで! 60台の名車が集まったイベント「マリンGP」とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: MARINE GP実行委員会

ファミリーやカップルや女性同士でもイベントを楽しむことができる

 クラシックカーラリーは、決められた区間を決められた時間で、どれだけ正確に走行できるのかを競う線踏み競技(=1000分の1秒単位で計測するPC競技。基準タイム走行とも呼ばれる)で獲得した点数にて順位をつけている。ラリーという名のイベントだが、速く走った者が勝つわけではない。

 またクラシックカーラリーでは、線踏み競技だけでなく、走行ルートが記されたコマ図(マップ)上のチェックポイント認証による公道走行(=スタンプシートの提出)や指定速度競技(アベレージ走行)のほか、CO競技(ルートブックに記載された指定時刻に前輪で計測ラインを踏みながら通過し、その誤差を競う)なども実施されるのが通例。だが、既述したようにMARINE GPは“参加しやすいイベントとしてスタート”したので、線踏み競技だけが実施された。そのうち、さまざまな競技が盛り込まれ、より難易度が増していくことになるだろう。

 今回の走行ルートは、名古屋市役所(集合場所/スタート地点)→ゆめくりん(PC競技会場/知多南部広域環境センター)→マルハリゾート(昼食会場)→内海海岸(PC競技会場)→NTP マリーナりんくう(PC競技会場/ゴール/表彰式会場)というものであった。

 かつて開催されていた名古屋クラシックツアー、ヒストリックカーミーティング、ジャパンクラシックツアーは、大切なパートナーを大切なクルマに乗せて参加してもよし、ファミリーで参加してもよし、というスタイルのイベントだった。それでいて、競技性の高さを維持しながら、地域文化や名所に触れることができる旅の要素やエンターテイメント性も高められており、イベントの独自性が確立されていた。

 そして、男性陣だけが自動車趣味に没頭するのではなく、ファミリーやカップルでイベントを楽しむことをモットーにしていた天野氏のイベントでは、女性が主役とばかりに毎回さまざまなプレゼントが用意されていたことも印象的だった。それとまったく同じことをやるのは難しいが、偉大なる故人の遺志を受け継いだイベントとして、MARINE GPには今後も大いに期待したいと思う。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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