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アルファ ロメオ歴史博物館の収蔵保管庫に潜入! クルマ好きにとっての桃源郷で出会った珠玉のクルマを紹介します

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: 原田 了

ロードモデルもレーシングカーも魅力的なクルマにあふれていました

 収蔵保管庫には、ほかにも魅力的なクルマたちが収められていました。それぞれ1台ずつならいくつかの博物館で出会ったことのあるツーリングカーレース用のアルファ ロメオですが、1988年のジロ・デ・イタリアに参戦するために開発された75 Turbo Evoluzione IMSAと1996年の国際ツーリングカー選手権(ITC)用に開発された155 V6 TI。そして 2003年のヨーロッパ・ツーリングカー選手権(ETC)用に開発された156 GTA D2の3ショットが見られたのも感激でした。

 また前回訪れたときには博物館の方に展示されていた1952年Disco Volanteのクーペ版とは、今回は収蔵保管庫で出会うことになりました。なので、プロカーレース仕様の164や幻のグループCと呼ばれるSE048SPもいつかは博物館で出会う可能性も。Webを確認しながら待つ価値は十分です。

 もちろん、アルファ ロメオ歴史博物館そのものにも魅力的な展示車両がいっぱいありました。旧くはALFAとして会社が設立された1910年に完成した24HPから、2007年式の8C Competizione“Concept”までアルファ ロメオ100年の歴史を振り返るに十分なモデルが勢揃い。

 興味深かった1台としては、1913年式の40-60HP“Aerodinamica”。空気抵抗の低減を考える、との触れ込みのようで、博物館で出会う前に雑誌の記事で見かけたときには“枯れ木も山の……”的なモデルと思っていたのですが、実物はしっかりと造り込まれていて驚かされました。

 個人的に“刺さった”のは、1970年代半ばの世界メーカー選手権 (World Championship for Makes)に参戦していた1975年シーズン用のTipo 33/TT 12や77年シーズン用のTipo 33/SC 12 Turbo、そして1979年から82年のF1GPに参戦していたTipo 179の最終バージョン、初めてフルカーボンモノコックを採用した179Fといったあたり。

 某モータースポーツ専門誌のレポーターを務めながら、雑誌でメーカー選手権やF1GPの記事を読み耽っていたころで、今回は記憶を辿りつつ、感激しながら写真撮影を続けていました。アルファ ロメオ歴史博物館にはもちろん、レーシングカーだけでなくロードモデルも数多く展示されています。

 1955年式のジュリエッタや1973年式のアルファスッドなど気になるモデルもありましたが、やはりロードモデルよりもレーシングカーの方がアルファ ロメオらしい、と感じさせられたアルファ ロメオ歴史博物館でした。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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