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プラグは20万キロでの交換で大丈夫? メーカー推奨の交換目安を改めて検証します

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TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: AMW編集部

プラグの摩耗は確実に進んでいる

スパークプラグの点検&交換はメンテナンスの定番ポイントで、DIYでも比較的手が出しやすい部分でもある。外してすべてを比べてみて焼けにばらつきがないか? 電極が丸まっていたり、広がっていたりしないか確認し、異常があれば新品に交換するのが一般的だろう。

現代車は頻繁に交換する必要がない

1990年代あたりまでの、いわゆる旧車が現役の時代では電極部分を磨いたり、隙間を専用のゲージで測って規定値と違っていたら曲げて調整するなど、手間がかかっていた。さらに手をかけてやれば始動性や吹き上がりがよくなったりして、実感できたりしたものだ。

そのイメージを踏まえつつ、現在の自動車メーカーによる指定を見てみると、驚くことに20万km無交換で点検不要ともある。古き時代の交換指示からすると超絶レベルだ。ただし20万kmという指定はハイブリッドのもので、エンジンが掛かっていない時間、つまりプラグが仕事をしていない時間があるので、その分を引いて考える必要がある。

ガソリン車の場合、10万kmでの交換指定一般的なので、ハイブリッドの20万kmとも整合性は取れるだろう。10万kmごとでも驚くべきロングライフではある。実際、ネットなどでは10万kmでも疑問視する意見も多くあふれていて、クルマ好きからすると今までの常識を考えると強い拒否反応が出て当然である。

スパークブラグの役割

実際のところはどうかというと、まずはクルマそのものを作る自動車メーカーの指定なので不具合が出るわけではない。無理してロングライフ化してエンジンが止まるなどのトラブルが出てしまえばリコールにもなって、コストも手間もかかる。

自動車メーカーの指定はクルマ好きだけを相手にしているわけではないので、すべてのクルマで気持ちいい吹き上がり重視するといったことは想定しておらず、製品として問題なく使用できるレベルというのが基本。プラグ以外にも冷却水は初回16万kmでの交換だったり、エンジンオイルも最近では1万5000km毎だったりして、こちらも拒否反応があちこちで起きているが、やはり摩耗が進んだりなどの不具合が発生しない範囲での指定数値だ。

無交換でも定期的な点検が必要

ただし、別に自動車メーカーはプラグを交換するなとは言っていない点にも注意が必要だ。消耗品扱いなので交換したら保証が切れるわけでもないし、その昔あったように封印がしてあることもない。ディーラーでのメンテナンスオプションとして、高性能プラグへの交換が用意されていることもあったりと、交換自体は行っても構わないわけである。

走行すれば摩耗は確実に進んでいるので、交換すればしただけ効果が実感できるのは当然。クルマ好きなら、外して点検して電極が摩耗していたり、汚れていれば交換すればいいだろう。実際、かなり使い込んだプラグは「これでも大丈夫というのか!?」と思ってしまうほどの状態だったりするので、新品にする意味はあるにはある。

* * *

注意したいのはすべてのクルマが20万km無交換というわけではないということ。これはハイブリッド車であって、先に触れたガソリン車は10万kmだったり、軽自動車はもっと短いものもある。軽トラなどの実用車では2〜3万km毎に、従来どおりの点検や交換が必要である。また、純正指定ではない高性能プラグに交換している場合もしかりだ。少なくとも、この原稿を読んでくれている人はクルマ好きだろうから、過剰に交換する必要はないものの、たまに点検するのはいいことだと思う。

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