2万円オーバーでも格安だと感じるオイルフィルターの正体
クルマに乗る人なら誰もが避けて通ることのできないメンテナンスのひとつがオイル交換。なかでも、オイル交換と合わせて大切なのが、エレメントとも呼ばれるオイルフィルターの交換だ。このオイルフィルターは、エンジンの潤滑を行う際にオイルの中にどうしても含まれてしまう金属粉などの不純物をフィルターでキャッチして、エンジンを保護する役割を持つ。基本的にはフィルターはろ紙と呼ばれるペーパータイプが内蔵されており、交換ごとに使い捨てとなるものが一般的だ。
しかし、最近ではこのフィルターを洗浄して繰り返し使えるものがクルママニアの間で話題を呼んでいる。海外を中心に販売しているメーカーは数社あり、国内ではアメリカのK&Pエンジニアリング製が正規輸入され、オートバックスなどの大型カー用品店でも取り扱われている(※A PITオートバックス東雲では在庫している)。元々、日本ではバイク用としてブレイクしたものだが、最近では自動車用もラインアップ。適合車種も幅広く、取り扱う店舗も徐々に増えてきているようだ。
フィルター素材に洗浄できるステンレスメッシュを採用
この洗えるオイルフィルターは、一般的なフィルターがろ紙を使用するのに対してステンレスメッシュを採用することで、半永久的に繰り返し使えるほか、オイルの流れをスムースにする効果も得られる。オイルの流れがスムースになるということは、オイルポンプロスも少なく、回転フィールの向上までもが体感できる。その差はわずかながらも多くの人が体感できるレベルだ。
もちろん油圧計を装着しているユーザーであれば、そのレスポンスの良さを視覚的にも感じることができるほか、通常のオイルフィルターにも装備されているリリーフバルブも搭載。万が一フィルターの目詰まりを起こしてもオイルの経路が確保されるので安心の設計だ。さらにFAA(アメリカ連邦航空局)の認可を受けているというお墨付きでもある。