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イタリア取材のあとは気の向くままに!自由に動けるのが“自走の醍醐味”です【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • のどかな下道をスイス方面へ
  • ちょっと酸っぱめのレモンソーダ。とてもスッキリした爽やかさで美味しいです。強炭酸水で少し割ってもグッド
  • 今回もイタリアから帰る日にパン屋さんに寄って、翌朝の朝食用のパンを買って帰りました。めちゃくちゃ美味しかったです
  • 日陰になっていたのが残念ですが、やはり雪山は美しいです
  • 街道沿いのバールに入って美味しいカプチーノと甘いパンでの朝食も楽しいですね
  • 下道旅には観光地にはない素朴さとゆったり感があります

旅の終わりに味わうイタリアの余韻

ドイツ在住でモータースポーツを取材する池ノ内みどりさんが、WEC(FIA世界耐久選手権)の取材を終えてイタリアを後にする日がやってきました。イタリアならではのバールでの朝食や地元のスーパーマーケットでのショッピングなど、旅の楽しみはまだまだ続きます。現地での運転の苦労話も交えつつ、リアルなイタリア旅の魅力をお伝えします。

バールでさくっとモーニングをすることに

2025年に2度目のイタリアへ取材に来ましたが、今回は自宅からクルマで自走してきました。短くもあり、充実したイタリアを去る日が来ました。日曜日に開催されたWEC(FIA世界耐久選⼿権)の決勝レースを終えてクタクタになって宿へ帰り、シャワーを浴びてすぐにぐっすりと眠りにつきました。

翌朝はレースウィークよりは随分とゆっくり起きて、荷造りをしてお宿の方とお別れです。お宿の方やそのお友達らと、スマートフォンの翻訳機能とつたない英語での会話を楽しみました。

毎年、イタリア・イモラからの帰り道には必ずマラネロでふたつあるフェラーリ・ミュージアムと、そのちょっと先にあるランボルギーニ・ミュージアムに立ち寄ってから帰宅するのですが、この日はイースターの連休中とあって大混雑が予想されるので今回はパスすることに。

下道をのんびりとドライブしながら「スイスの峠を越えて帰ろうかな~」とぼんやり考えていました。行きは大雨に見舞われたためアウトストラーダでイタリアに入ったので、良いお天気だったこの日は峠もきっと楽しいはず!

朝ごはんを食べていなかったこともあり、道中で開いていたバール(軽食喫茶店)に寄って、美味しいカプチーノと甘~いパンをいただきました。このふたつで4ユーロくらいでした。私の住むミュンヘンだとカプチーノだけで4ユーロ以上します。いつもイタリア滞在中にはバールに何度もお世話になっていますが、安くて美味しいコーヒーとお手洗いを拝借するには本当に重宝します。エスプレッソは1ユーロほどで飲めますから、コーヒー好きにはパラダイスですね。

パスタも野菜もスイーツも⋯つい大量買い

祝日で開いているお店は少なかったものの、のんびりと国道をドライブしながら途中でスーパーマーケットに立ち寄って、オリーブオイルやパスタ類(とくに生パスタが美味しいです)、クリームパスタ用の濃厚な生クリームやパンチェッタ、クッキー類にイタリア野菜、パン、ケーキ類と、大荷物になったことはいうまでもありません。ドイツでは非常に高価かつあまり手に入らないアサリも持ち帰りたかったのですが、クーラーボックスを持っておらず断念。

私の愛車はただでさえ狭く、いつも仕事道具などでかなりいっぱいです。サーキットでは夏場でも寒くてダウンが必要な場合があり、トランクには冬仕様の装備や雨のレースにも対応できるように長靴などの雨セットも常に積んであります。そのため、旅の帰りにはさらに買い物した物で車内はあふれ返っています。

そして、イタリアで忘れてはいけないレモンソーダも買ってきましたよ。イタリア人のレース関係者に「これを飲まなきゃモグリだ」と言われた20年近く前から、イタリアで毎回飲んでいます。当初は「普通のレモン味の清涼飲料でしょ」と思っていましたが、飲んでみると私好みの酸っぱさで大好きになりました。ドイツではスーパーマーケットで開催されるイタリアンフェアなどでごくたまに販売されるくらいなので、やはりイタリアに来たからには飲みたいですね。ヨーロッパ圏内ではスーパーで販売されている物の多くが共通ですが、その国にしかないメーカーのものはやっぱり気になりますよね。

知らない土地での運転事情

ところで、日本在住の方や同じヨーロッパに住んでいる方から、「イタリアや外国の知らない土地にひとりで運転しに行くのは怖くないの?」という質問を受けることがあります。怖いといえば怖いですが、「ナビさえあればなんとかなるか」というのが正直なところです。

その国の言語で記載された交通標識を運転中に一瞬で読み取り、理解する早業は私にはできません。それができなかったことで、かなり高い罰金のお手紙を受け取った失態もあります。どうやら住民以外通行禁止の道路に知らずに入ってしまったようです。

でも、また自走で行ってしまうんですよね。荷物が多いということが一番の理由ですが、自由に気の向くままにひとりで動けるのは、やはり自走の醍醐味ですね。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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