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WEC取材でイモラサーキットへ! レースの観戦VIPチケットとメディア取材の大きな違いとは【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • イモラサーキットへ向かう高速道路(アウトストラーダ)。雨が止んだと思ったら、大渋滞でひたすらストップアンドゴーの繰り返し
  • イモラサーキット前。レースウィークには一般車両は通行止めになります
  • イモラサーキットの入り口
  • エンツォ・フェラーリの名もサーキット名に入っています
  • イモラサーキットに停まっていたイタリアのパトカーたち
  • WEC(FIA世界耐久選⼿権)のパドックの入り口には、参戦する各自動車メーカーのご自慢の1台が並んでいます
  • WEC(FIA世界耐久選⼿権)のファンエリアからの出入り口。さまざまなメーカーの旗が飾られています
  • 2025年デビューのアストン・マーティン ヴァルキリー。V12サウンドが痺れます
  • BMWのホスピタリティの外眼
  • LMGT3クラスはグッドイヤーのワンメイクです
  • トヨタ GAZOO Racingのホスピタリティ
  • トヨタ GAZOO Racingのショップもあります
  • トヨタ GAZOO Racingのピット裏
  • メルセデスAMGで26年ぶりにル・マン24時間レースへ復帰するチーム。Ilon Lynxのホスピタリティ
  • キャディラックのホスピタリティ
  • フェラーリのホスピタリティ。メディアの時間には何もなくがらんとしています
  • フェラーリのホスピタリティの前
  • フェラーリのピット裏
  • ポルシェのホスピタリティ
  • ポルシェでいただいた折り畳み式団扇。畳むのにコツがいりますが、蒸し暑いメディアセンターでは大活躍でありがたいです
  • アルピーヌのホスピタリティの外観
  • アルピーヌのホスピタリティの中。もちろんメディアの時間に内部チェック
  • WEC(FIA世界耐久選⼿権)とFIAのホスピタリティもかなり立派です
  • バレンティーノ・ロッシ選手の囲み取材
  • バレンティーノ・ロッシ選手がドライブするBMW M4 GT3
  • バレンティーノ・ロッシ選手のファンは年齢性別関係なくめちゃくちゃ陽気で楽しそうです
  • ランボルギーニ ウラカンの「パトカー」の内部
  • ランボルギーニ ウラカンを運転できる警察官はきっとかなりスキルの高い方でしょうね
  • このグッドイヤーのレースのゲームのコーナーはめちゃくちゃ大人気。いつも大歓声が起きていました。上に座るドライバーがミニカーを操っているようですね
  • サイン会では、バレンティーノ・ロッシ選手の所だけ柵が設置される程の大盛況
  • ファンの方の微笑ましい観戦風景
  • さまざまなWEC(FIA世界耐久選⼿権)の必要な物資や機材を運ぶDHLのトラック
  • ハイパーカークラスはワンメイクのミシュランのタイヤサービスが
  • 2024年にル・マン24時間レースを走ったクルマの展示コーナーも人気です
  • イースターということもあり、仲間が机の上にチョコレートを置いて行ってくれました
  • フリープラクティス時にはメディアセンターからピットロードを観ていましたが、圧巻の風景です
  • イモラサーキット前

WEC取材でイモラサーキットへ

ドイツ在住でモータースポーツを取材している池ノ内みどりさんは、WEC(FIA世界耐久選⼿権)の取材のためイタリアのイモラサーキットへ! ラグジュアリーなレース観戦を叶えるVIPチケット「Le Mans Spirit Club」。それとは対象的に、現場のメディアとして駆けまわる池ノ内さんの日常は、シャワーと睡眠だけが癒しという慌ただしいもの。そんな対照的なWECの現場から、取材で見えてきたリアルなモータースポーツの一面を紹介します。

WEC取材はおしゃれなディナーよりシャワーと休息が最優先

桜の季節があっという間に過ぎ去ったと思ったら、新緑の眩しいよい気候になってきましたね。そんな春の日に、WEC(FIA世界耐久選⼿権)のイモラサーキットへ取材に向かいました。大雨や100km以上の大渋滞に巻き込まれて、ぐったりしながらの久々のイタリアです。

サーキットから30km程離れた民泊に宿泊しました。レースウィークでとくに高額料金になり、ホテルはとても手が出ません。民泊はたまに利用し、たまにびっくりするような経験もありますが、今回は素敵な大きな一軒家でした。バスルームもトイレも私専用でじつに快適でした。どっちみち早朝から夕方までサーキットにいるので、シャワーと寝るだけのために利用させていただきました。

レースウィーク中のとくに金曜日は朝からハイパーカークラスのメディア向けイベントが続き、結構忙しいのです。開幕戦がカタールだったため、経費の関係で現地へ取材に行けたメディアはごく僅か。ヨーロッパラウンドからは精力的に取材がはじまります。その合間にフリープラクティスのセッションがあり、コースサイドへ撮影に行くので夕方にサーキットを出るときにはクタクタになっています。

せっかくイタリアに来たのだから素敵なレストランでディナーをしたいところではありますが、いち早く宿に帰ってシャワーを浴びてゆっくりしたい気分なのです。おしゃれな方が過ごされる、キラキラな世界のイタリア旅行に憧れます。

WECのヨーロッパ以外のラウンドには、残念ながらチームやメーカーの大きなトランスポーターやホスピタリティブースは帯同できません。ヨーロッパラウンドでは基本的にチーム関係者やVIPのお客様用で、メディア関係者は取材時のみ入ることができるので、そのときに見学します。囲み取材の時間には食事や飲み物が提供されることはないので、本当に雰囲気を感じるだけです。

特別な体験ができる「Le Mans Spirit Club」とは?

各チームが独自に販売するVIPチケットのほかに、「Le Mans Spirit Club」という大会主催者であるACOのVIPパッケージがあります。WECの各ラウンドやル・マン24時間レースで高級レストランのようなケータリングやドリンク、専用の駐車場、スタートグリッドやレースウィークのイベントなど、数多くの特権があるVIPチケットが人気のようです。

メディア関係者としてスタートグリッドを待っている途中も、このLe Mans Spirit Clubの方たちは、メディアよりも先にグリッド入り口に誘導されていました。よりドライバーやチームを特等席でご覧になりたい方は、このチケットを購入してみてはいかがでしょうか? 決してお安くはありませんが、特別感やサービスが素晴らしくて羨ましいです。コースサイドに設けられた専用のバーでは、シャトルで移動してそこでゆったりとドリンクを飲みながらレースを観戦できるようですよ。そんな体験を一度でもしてみたいですね。

2024年あたりから急激にWECに参戦する自動車メーカーが増えたこともあり、少しは予算が上がったのでしょうか? メディアセンターに軽食のおもてなしをしていただけるサーキットも出てきました。イモラサーキットでは、パンやクッキー、小さなサンドイッチや飲み物をいただけてありがたい限りです。決勝レース後のみですが、めちゃくちゃおいしいラザニアをいただけるんですよ。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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