ニュルブルクリンク耐久シリーズもいよいよ最終日⋯
ドイツ在住でモータースポーツを取材している池ノ内みどりさんは、NLS(ニュルブルクリンク耐久シリーズ)の取材へニュルブルクリンクへ! 取材もいよいよ最終日を迎え、夕食はモータースポーツ文化が根付いたレストランへ。サーキット近くにある有名なガソリンスタンドや、フランクフルト国際空港まで向かう様子などをお届けします。
モータースポーツ感満載のレストランで最後の晩餐
長いようで短かったニュルブルクリンクでの取材も、いよいよ最後の夜になりました。到着した日から連日、朝から日没までニュルブルクリンク近郊をうろうろと取材を重ねていたので、さすがに疲れもありますが、どこか寂しさも感じています。
日没直前、宿泊しているホテルの駐車場にクルマを停めてから徒歩で最後の晩餐へ向かいました。選んだのはモータースポーツ感がたっぷり詰まったホテル兼レストランで、建物の中には多くのドライバーやチーム関係者の写真が飾られていました。
お子様用にニュルブルクリンク公式キャラクター「レジェンドくん」の塗り絵と色鉛筆も用意されていて、モータースポーツ文化が根付いた場所だなと感じます。この日は取材の関係でランチの時間が遅かったこともあり、「軽く食べましょうか」という話になっていましたが、案の定、メニューにはおいしそうなお料理がずらり。見ただけでまたお腹が減ってしまいました(笑)。
選んだのは「ノルドシュライフェ」という、ガッツリ系のお肉の盛り合わせプレート。残すことなく美味しくいただきました。ホテルまでは徒歩1分ほどなのでビールも楽しみつつ、翌日の残りの撮影分の打ち合わせをしながら、楽しい夕食の時間を過ごしました。
お隣の席の方々もニュルブルクリンクに仲間たちと訪れていたようで、楽しそうに盛り上がっていました。知らない方にも「素敵な夜をお過ごしくださいね」と、ドイツらしい気さくな挨拶を交わして、レストランを後にしました。
田舎道を走りながら、心に響く懐かしのメロディ
取材期間中に宿泊していたのは個人経営の小さなホテルですが、サーキットに近く、きめ細やかなサービスでとても快適に過ごせました。毎シーズン何度もニュルへ来る機会があり、いつも宿泊している定宿(民泊)も快適ですが、やはりホテルの快適さは格別ですね。
翌朝、目覚めると典型的なアイフェル地方の濃霧で辺り一面が真っ白。撮影には少し不向きなコンディションだったため、霧が晴れるまでゆっくりと朝食をいただくことができました。
ところで、フランクフルト空港からの往復の足は、SIXT(シックスト)で借りた傷だらけのBMW「540d」でした。取材をご一緒させていただいた方は、私がいつも愛車でのロングドライブ中に日本の懐メロを聴いていることを覚えていてくださり、なんと日本からわざわざ何枚分ものアルバムをダウンロードしてきてくださったのです!
車内のオーディオと接続し、田舎道やアウトバーンを走りながら日本の懐メロをBGMに旅を盛り上げてくださるというお心遣いに感激しました。いつもは一人で聴いている懐メロも、共感してくれる方がいるとより楽しく感じるものですね。