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「ル・マン24時間」で市街地がレース一色に! 公開車検で早くも盛り上がりを見せています【みどり独乙通信】

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TEXT: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)  PHOTO: 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)

  • 26年ぶりにル・マンへメルセデスが戻ってきました
  • アルピーヌは貝のようにパカンと開く牽引車で車検に登場
  • 狭い街の中心地にTOYOTA GAZOO Racingのトランポが車検のためにやってきました
  • TOYOTA GAZOO Racingの7号車はル・マン参戦40周年の特別カラーリング 
  • ポルシェが積載車に載って車検会場へやってきました
  • フェラーリのオーラは格別
  • フェラーリファンはやはり真っ赤な旗は外せないアイテムですね
  • ファンからの大声援を受けて誇らしげに車検場へ向かうプジョー
  • 車検場へ到着したLMP2マシン
  • 街中でトランポからレーシングカーを降ろす姿は滅多に観られませんね
  • ポルシェのハイパーカーは圧巻の3台体制
  • 車検待ちに突然の雨が
  • 車検待ちの車両を見学するファンも大勢いらっしゃいます
  • 車高が低ハイパーカー、積み下ろしも擦らないように慎重に
  • 車検中のロッシのBMW M4 GT3
  • 公開車検のマシンの積み下ろし場所は、普段は公道です
  • 集合写真撮影前にも段取りに時間がかかるのです
  • TOYOTA GAZOO Racingのチーム集合写真を観客席から背伸びをして撮ってみました
  • トヨタ ハイラックスも大活躍
  • シトロエンの小型EV アミ。フランスの街に馴染みますね
  • フランス警察のプジョーのSUVパトカーもなんだかオシャレに見えますね
  • どこに行ってももみくちゃのバレンティーノ・ロッシ選手。スターとして生きるのは大変ですね
  • TOYOTA GAZOO Racingの代表兼7号車をドライブする小林可夢偉選手
  • マクラーレンのGT3マシンをドライブする佐藤万璃音選手
  • ミハエル・シューマッハの長男ミック選手(中)とスーパーGTに参戦していたフレデリック・マコヴィッキィ選手(右)は仲良し
  • かつてスーパーGTやスーパーフォーミュラで活躍したアンドレ・ロッテラー。今大会はLMP2で参戦
  • ル・マンの名物女性にサインを求められる平川亮選手。毎年髪の色が違います
  • 世界史好きの方には有名なヨーロッパの歴史上最も著名で重要な王朝の一つハプスブルク家の末裔。アルピーヌの35号車をドライブ
  • 誰よりも人気抜群の世界的スター。MotoGP王者は別格の人気です
  • ル・マンのレジェンドの仲間入りをしたニコラ・ラピエール。フランス人から絶大な人気です。2024年からアルピーヌの幹部職へ
  • 車検中にはドライバーのトークショーを開催
  • TOYOTA GAZOO Racingのハイパーカーの8号車をドライブする平川亮選手は気合十分
  • 筋金入りのフェラーリファンの男性に遭遇
  • トヨタファンも非常に多いのです
  • バレンティーノ・ロッシ選手の登場したトークショーにカメラが一斉に向けられます
  • 車検の合間にチュロス9本入り4ユーロを購入。イベント価格としては破格。しかし、かなりヘビーでパトカーの警察官や車検場の警備員さんにもおすそ分け
  • 車検の合間には本場のクロワッサンを何度も食べちゃいました。外はサクサク中はもっちりしっとり
  • いつの間にかル・マン市内にラーメン屋さんができていました
  • 地元フランスメーカーのアルピーヌへのファンの声援の大きさは格別でした
  • 熱心なファンの方々は早朝から夕方遅くまで場所をキープして全チームの集合写真撮影を見守ります
  • TOYOTA GAZOO Racingの8号車の車両を車検のために荷下ろし中
  • 車検場にはアルピーヌのハイパーカーの姿が

レースへの盛り上がりは公開車検から始まっていた

世界中のファンを魅了するル・マン24時間レース。決勝を前に街中で行われる公開車検には、早くも多くの人が詰めかけます。現地入りした池ノ内みどりさんが、ル・マン市内の熱気あふれる様子を伝えます。

パリ渋滞を越えてル・マン市内へ到着

「FIA世界耐久選手権(WEC)2025第4戦 ル・マン24時間レース」の取材でフランスにやってきました。怒涛のパリの渋滞を経て、定宿のあるル・マン市内へ。30万人以上が訪れるレースウィークにはホテルの空きがないうえに、もしあったとしても高額すぎて宿泊するには難しい金額。

今回はフランス人女性のお宅へ下宿させていただき大変助かっています。このお宅のお庭には鶏小屋があって、毎日産みたての新鮮な卵を頂けるんですよ。炊飯器と日本米を自宅から持ってきているので、卵かけご飯をぜひ食べてみたいと思っています(笑)。サーキットからのエキゾーストノートも多少聴こえますが、静かな住宅街にあるので、フランスの一軒家に住んでいる気分が味わえます。

世界中のファンが待ち望む年に一度の祭典

到着翌朝からは、ル・マン24時間レース恒例の市内中心部で行われるのが公開車検と集合写真です。小雨が降りとても寒く、お天気がイマイチだったので、午前中は例年よりも若干ギャラリーは少なめでした。が、お天気が回復するにつれて少しずつ増えてきました。

1923年に第1回の大会が開催されてから、2023年には第100周年記念大会を迎えたル・マン24時間レース。その間には戦争や様々な社会情勢で休戦を余儀なくされましたが、一世紀以上にわたって地元のル・マン市やフランス、そして世界中から訪れているファンのみなさんにとっては、1年に一度、待ちきれないビッグイベントですね。

毎年夏至の前後の6月第2週の週末に開催されるル・マン24時間レースは、ニュルブルクリンク24時間レースとスパ・フランコルシャン24時間レースとともに“ヨーロッパ三大24時間レース”と称され、モータースポーツを通して自動車技術や安全の発展に大きく貢献しています。

2025年はその三大24時間レースがすべて6月に集中しているので、数多くの自動車メーカーやドライバーにとっても非常にチャレンジングな月となります。この三大24時間レースのすべてを追いかけているファンもいますので、ファンの方々にとっても大変忙しい1カ月になりますね。

レース前から熱気十分! ファンの熱視線

さて、2日間にわたって行われる公開車検と集合写真の撮影会が行われるのですが、その合間にはドライバーのトークショーも開催されます。基本的にはフランス語ですが、すべてのドライバーがフランス語を話せるわけではありませんが、英語でスピーチした後にMCの方がフランス語に訳してくださっているようです。

まだまだレースは始まっていませんが、早朝から夕方遅くまで1日中現地で観覧されている熱心な方々に支えられているのが、ル・マン24時間レースです。サーキットから公開車検が開催されているル・マン市内中心部までは、チームによっては自社の大型トランスポーターや牽引車でマシンを持ち込む場合もありますが、主催者側の用意したレッカー車両で持ち込む場合もあります。

その積み下ろしの様子を観察するのも、楽しいひと時です。車検場の近くにはレストランやカフェもあり、そこに座ってのんびりと車検の雰囲気を楽しむ方もいらっしゃれば、車検待ちのチーム関係者も多く、コーヒーを飲んでおられるという雰囲気も含めて、ル・マン24時間レースの決勝レースを待ち望む楽しいひとときに違いありませんね。

>>>ドイツ在住池ノ内みどりさんのクルマにまつわるコラムはこちら

 

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  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • 池ノ内みどり(IKENOUCHI Midori)
  • ドイツ ミュンヘン市在住 フリーライター&コーディネーター。東京で学生生活を謳歌した後にオーストリアのザルツブルグで再び学生生活を謳歌し、なんとか卒業。三度目の学生生活を謳歌しにミュンヘン大学入学を機にドイツへ。ミュンヘン大学在学中の現地広告代理店でのアルバイトがきっかけで、モータースポーツに魅せられて大学を中退し、モータースポーツ業界へ飛び込む。愛車のBMW M240iカブリオレを駆り、ヨーロッパ各国のサーキットへ取材に向かう。趣味はアルプスの峠越えドライブと蚤の市めぐり。好きなサーキットはニュルブルクリンクとスパ・フランコルシャン。ヨーロッパ生活はもう少しで30年。
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